「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
ショートカットキーがお役立ち
Microsoftが開発者向け年次イベントであるBuild 2019で発表した「Windows Terminal」が、米国時間2019年6月21日にMicrosoft Storeで公開された。もちろんプレビュー版だが、Windows 10 Insider Previewを必要とせず、Windows 10 バージョン1903でも動作する。
Windows Terminalは、コマンドプロンプトやPowerShell、Windows Subsystem for Linuxなど、開発者がCUI(文字ベースのユーザーインタフェース)を使うためのターミナルアプリケーションだ。
プレビュー版Windows Terminalの厳密なシステム要件は、Windows 10 バージョン18362.0以降。月々のWindows Updateを適用している環境であれば、基本的に通常の環境で動作すると思って間違いはない。
Build 2019のセッションにあった説明どおり、マルチタブに対応しており、使用できるシェルは使っている環境によって異なるようだ。たとえば筆者はLinuxディストリビューションとして、UbuntuやDebian GNU/Linux、Kaliをインストールしているが、それぞれにショートカットキーが割り当てられ、マウス / タッチ操作せずに各Linux環境を起動できる。
プルダウンメニューに並ぶ「Settings」を選択すると、JSONファイルに関連付けられたアプリが起動する仕組みだ。開発者であればVisual StuidoやVisual Studio Code、もしくは任意のテキストエディターで「Settings.json」が開く。なお、同ファイルは「%LOCALAPPDATA%¥Packages¥Microsoft.WindowsTerminal_8wekyb3d8bbwe¥RoamingState」フォルダーに格納されていた。
Settings.jsonを編集することで、さまざまなカスタマイズを実現できるが、今回はショートカットキーの使い方を紹介するにとどめたい。
同ファイルではキー割り当てが定義されており、新しいタブを開く(=最初のprofilesで選択したシェル)は「Ctrl」+「T」キー、タブを閉じるのは「Ctrl」+「W」キーが割り当てられている。このほか、主なショートカットをまとめてみた。
- タブの移動:「Ctrl」+「Tab」キーまたは「Ctrl」+「Shift」+「Tab」キー
- 前方スクロール:「Ctrl」+「Shift」+「↑」キー、「Ctrl」+「Shift」+「PgUp」キー、
- 後方スクロール:「Ctrl」+「Shift」+「↓」キー、「Ctrl」+「Shift」+「PgDn」キー
- オープン中のタブにフォーカスを切り替える:「Alt」+数字キー
阿久津良和(Cactus)