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「システムの復元」に必要なフォルダー、アクセスは不可

フォルダーオプションダイアログ(PC>表示>フォルダーオプション>表示を選択)で、「保護されたオペレーティングシステムファイルを表示しない」を無効にすると、各ドライブのルートフォルダーに「System Volume Information」フォルダーが現れる。

  • System Volume Informationフォルダーのプロパティダイアログ

System Volume Informationフォルダーは、普通のユーザーが触れる必要のないフォルダーだ。ここには、システムの復元ポイントやNTFSディスククォーター設定、分散リンク追跡サービスデータベースなどシステムに直結するデータを格納している。そのため、標準では表示されない設定になっているし、万が一知らない間に表示する設定にしてしまっても、ユーザーがそのままアクセスすることはできない。

  • 基本的にSystem Volume Informationフォルダーへはアクセスできない。所有権などを変更することでアクセス可能だが、メリットが少ないため今回手順は割愛する

だが、ストレージが少ないPCを使うときなど、どんなデータが容量を食っているのか、細かい部分まで知りたいこともあるだろう。System Volume Informationフォルダーの具体的な使用量を確認する手立ては用意されている。管理者権限を持った状態で「vssadmin.exe」コマンドを使用すればよい。

  • 1.「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「cmd」と入力して、「Ctrl」+「Shift」キーを押しながら「OK」ボタンをクリック/タップする

  • 2.「vssadmin list shadowstorage」と入力して「Enter」キーを押す

コマンドプロンプトで「vssadmin list shadowstorage」と入力すると、ボリュームシャドウコピー(System Volume Informationフォルダー)の使用量を確認できる。Windows 10は既定で無効になっているが、「システムの復元」による復元ポイントを作成している場合、一般的なPCであれば数GBから数十GBは使用しているはずだ。

  • 復元ポイントデータの使用量調整は、このスライダーから行う

使用量が多すぎると感じた場合は、復元ポイントの格納領域を制限することで、System Volume Informationフォルダーに対するボリュームシャドウコピーの使用量は軽減できる。

阿久津良和(Cactus)