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Win10Proなら「ローカルセキュリティポリシー」で設定可能

近ごろは生体認証を始めとするパスワードレスが浸透しつつある。それでも、まだパスワードを完全になくすことは難しい。Windows 10をMicrosoftアカウントで運用している場合、セキュリティコードやMicrosoft Authenticatorを用いた2段階認証といった対策が可能だ。パスワードが分からなくなった場合は、リセット機能も備えている。

だが、ローカルアカウントはどうだろうか。設計自体が古いため、パスワードの入力回数制限すら設けていない。ローカルアカウントでWindows 10を運用している場合、設定しておきたいのが「アカウントのロックアウトのしきい値」である。

Windows 10がProエディション以上であれば、しきい値=パスワードの入力回数を、利用スタイルに応じて変更することが可能だ。

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    「Win」+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を起動し、テキストボックスに「secpol.msc」と入力して「OK」ボタンをクリック/タップ

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    「ローカルセキュリティポリシー」が起動したら、「アカウントポリシー」→「アカウントのロックアウトのポリシー」と展開し、「アカウントのロックアウトのしきい値」をダブルクリック/タップ

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    任意のしきい値(パスワードの入力回数)を入力して、「OK」ボタンをクリック/タップ

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    自動的にロックアウトカウンターのリセット回数や期間が変更されるので、そのまま「OK」ボタンをクリック/タップ

上記で設定終了。ロックアウトカウンターはパスワード入力ミスでサインインできない状態をリセットする計数だ。既定値では30分後となっているが、変更する場合は「ロックアウトカウンタのリセット」の数値を変更すればよい。

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    パスワード入力にミスした状態

パスワードの入力に失敗すると上図のようにアカウントがロックされる。前述のとおり30分後に再度パスワード入力が可能になる仕組みだ。

阿久津良和(Cactus)