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「共有」タブからプリンターを共有する
Windows 10 April 2018 Update(バージョン1803)に更新すると、簡易的にファイルやプリンターの共有を実現してきたHomegroup機能が削除される。不便に感じている読者諸氏もおられるだろう。
ただ、プリンターの共有自体は難しくない。対象となるプリンターのプロパティダイアログに並ぶ「共有」タブから、共有設定を有効にするだけだ。
ちなみに「クライアントコンピューターで印刷ジョブのレンダリングをする」は、Windows Vista以降で実装した「CSR(Client Side Rendering)」を指す。印刷内容の映像化処理を、クライアント(印刷を実行する側の)PCで行うというもの。蛇足だが、Windows 7では「~印刷ジョブを表示する」という表記なので、ユーザーを惑わせるものだった。
上図に示したように共有設定を終えたら、エクスプローラーから参照可能になる。もちろん、「¥¥{プリンターを共有するコンピューター名}¥{共有プリンター名}」といったように、UNCパス形式でのアクセスも可能だ。
今回、Windows 10の動きをチェックしていて気づいたのだが、Windows 10 バージョン1709でWSD(Web Service on Devices)ドライバーを使っている場合、ポートが削除される現象を確認した。
この場合、改めてプリンタードライバーをインストールすれば、WSDポートも再構成されるが、IPアドレスを把握している場合は、「Standard TCP/IP Port」を作成したほうが早い。
すると自動的に作成したポートを選択して、以前と同じようにネットワーク印刷が可能になる。なお、Windows 10のプリンター共有は、当たり前だが(共有プリンターを接続している)PC起動が前提となるため、プリンターを買い換える予定があるなら、ネットワーク対応プリンターを強くおすすめしたい。
阿久津良和(Cactus)