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「カスタム色」で配色を指定する

普段から筆者はアクティブウィンドウをひと目で確認するため、「設定」の「個人用設定/色」に並ぶ「以下の場所にアクセントカラーを表示します」で、タイトルバーへの着色を有効にしている。

さらにデスクトップデスクトップの背景として単色を指定しているため、「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」のチェックを外し、特定色を指定しているのだが、設定状況に応じてタイトルバーの配色が変化することに気付いた。

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    「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」が有効状態のUWPアプリ

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    同じ環境のデスクトップアプリ。UWPアプリと比べて青みが強い

上図はWindows 10の初期状態のまま、「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」を有効にしたものだが、UWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーション(以下、アプリ)とデスクトップアプリにおけるタイトルバーの色味が異なる。

ツールを使ってタイトルバーの配色を調べてみると、UWPアプリのRGB値は「41:143:204」、デスクトップアプリは「38:166:242」だ。だが、任意の配色を選んだ場合はデスクトップアプリとUWPアプリは同じRGB値が用いられていた。

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    「Windowsの色」でイエローゴールドを選択したUWPアプリ

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    同じ環境のデスクトップアプリ。こちらはUWPアプリと同じ配色となる

Windows 10 Insider Preview ビルド17063で同じように調べてみると、各UWPアプリはタイトルバーに独自配色を施しているため、「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」の影響は少ないようである。

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    「天気」はかろうじて青系のタイトルバーを採用しているが、RGB値は「0: 99: 177」と独自配色だ

これらのことから、Windows 10 バージョン1709のUWPアプリが誤った配色を選択しているのか、もしくは自動的にアクセントカラーを選択するロジックに問題がありそうだ。

さて、デスクトップアプリのタイトルバーに対する配色を固定するには、前述のとおり「カスタム色」を指定すればよい。これでデスクトップアプリのタイトルバーも、「設定」を始めとするUWPアプリと同じ配色が用いられる。

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    「設定」の「個人用設定/色」を開き、「背景から自動的にアクセントカラーを選ぶ」をクリック/タップしてチェックを外す。続いて任意の色を選択してから、「カスタム色」をクリック/タップ

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    「さらに表示」(クリック/タップ後は「表示を減らす」に変わる)をクリックし、各配色を「41」「143」「204」に変更してから、「完了」ボタンをクリック/タップ

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    これでアクセントカラーは「最近使用した色」の配色が選択され、デスクトップアプリのタイトルバー色も変化する

阿久津良和(Cactus)