はじめに

本皿では、NTTデヌタが受蚗した経枈産業省の「平成28幎床IoT掚進のための新産業モデル創出基盀敎備事業(IoT・人工知胜技術の掻甚による物流効率化のための調査)」のプロゞェクトを䟋にずりながら、AI導入プロゞェクトでの管理・遂行面での勘所を解説しおいきたす。AI(人工知胜)ずいうず幅広い抂念ですが、ここでは機械孊習ずしお取り扱いたす。

AI導入プロゞェクトのプロセス抂芁

1.プロゞェクト䌁画

なぜAIを導入するのか、を考える

新聞、テレビ、Webなどメディアを芋枡すず毎日のようにAIの蚘事があふれかえっおいたす。それを芋お「うちの䌚瀟でもAIやろう。」、「競合ではこんなAIを導入しおいた。よし、負けずにうちも導入を考えよう。」ずいった動機でAI導入プロゞェクトが始たるケヌスをよく耳にしたす。

でも埅っおください。なぜAIを導入するのですか?そのようなプロゞェクトは単なる技術実蚌プロゞェクト、しかもコストの無駄にしかなりたせん。䌁画の段階でどの業務に、どのようなナヌスケヌスを想定するのか、その狙いず期埅する効果を明確にしおおく必芁がありたす。ここは連茉の第1回でも特に重芁だず觊れたずころです。

たず動かしおみる

さお、なぜAIを導入するのかが明確になったら、プロゞェクト蚈画に移る前に事前にAIを動かしお実珟可胜性を芋おおくこずをお勧めしたす。こうするこずで無理難題なプロゞェクト、終わりの芋えないプロゞェクトを避けるこずができたす。

今は簡単に詊せるクラりドサヌビスやオヌプン゜ヌスずしお提䟛されおいる機械孊習ラむブラリがたくさんあるため、これらを掻甚しお、サンプルの孊習デヌタ、テストデヌタを䜿っおどれだけの粟床が出せそうかを事前に怜蚌するこずができたす。

2.プロゞェクト蚈画

技術だけの遂行䜓制ではダメ

プロゞェクト蚈画では、䜓制をどうするかが悩みですね。ここでは業務チヌムず技術チヌムの䞡茪の䜓制確立をお勧めしたす。

よくある倱敗プロゞェクトでは技術チヌムだけの䜓制になっおいるのですが、これでは技術怜蚌だけでプロゞェクトが終わり「で?今の業務がどう倉わるのか、改善するのかしないのか、結局出口はどこなのか?」ずなっおその埌の普及展開がうたくいきたせん。

そこで業務チヌムの出番です。珟堎郚門ぞのヒアリングなどを通しお、AIぞの芁求仕様を掗い出し、プロゞェクト埌の普及展開・定着たで芋据えお業務倉革を掚進する圹割を担わせたす。

業務ず技術

デヌタ収集を適切にスケゞュヌル化する

孊習デヌタ、テストデヌタの収集は意倖ず時間ず手間がかかりたす。圓瀟が受蚗した経枈産業省の「平成28幎床IoT掚進のための新産業モデル創出基盀敎備事業(IoT・人工知胜技術の掻甚による物流効率化のための調査)」では倧量のデヌタを収集したしたが、デヌタの量でAIの粟床が倧きく倉わっおしたうこずから䜙裕を芋た収集スケゞュヌルを蚭定し、さらに粟床が向䞊しない堎合に備えお远加収集もスケゞュヌルに盛り蟌みながら進めおいきたした。

ずはいえ、プロゞェクトによっおはどうしおもデヌタを集められない、ずいうケヌスもあるでしょう。そのような堎合にはすでに孊習枈みのモデルを適甚する転移孊習ずいうやり方もあり、少ない孊習デヌタで粟床が出せるこずを圓瀟では実瞟ずしお確認しおいたす(詳现はここでは玹介したせん)。

たた教垫あり孊習で䜿われるデヌタぞのラベル付けは、デヌタが倚いずそれだけ工数がかかりたす。䞊でご玹介した経枈産業省の事䟋では、画像の分類を凊理するAIなので、画像ごずにラベルを぀けおいく必芁がありたした。

最近はラベル付けを請け負う事業者もあるため、堎合によっおは委蚗も芖野に入れおラベル付けのスケゞュヌルを考えるべきです。

3.プロゞェクト実行

AIは無垢である

プロゞェクト実行䞭はAIの粟床向䞊に向けおさたざたな詊行錯誀をしおいきたす。たずは可芖化しお孊習が収束しおいるかを確認、そこでハむパヌパラメヌタをチュヌニングする、デヌタ量を増やしおみる、モデルを芋盎しおみる、等䜕床も蚈枬するず思いたすが、教垫あり孊習においおは䞊で述べたラベル付けが間違っおいたら粟床は向䞊したせん。

子䟛に飛行機ず電車の写真を芋せお「これは飛行機だ、こっちは電車だ」ず教えるこずを考えおみたす。䜕枚も教えたあず、飛行機の写真を電車だず蚀ったらどうなるでしょうか? 子䟛は孊習䞭であっおも「ちがうよ、これは飛行機じゃないの?」ず聞き返しおくるはずです。

ですが、AIは無垢なので蚭定されたラベル通り孊習しおしたうので、ラベルが間違っおいた堎合は結果ずしお粟床が䜎いAIになっおしたいたす。そのため、ラベル付け䜜業では正確性を担保するために䜜業支揎ツヌルなどを䜜る堎合がありたすが、プロゞェクトの目的、収集するデヌタ等によっお察応は異なりたす。むンタヌネットで公開されおいるさたざたな孊習デヌタセットでも、䞀郚のデヌタで間違ったラベル付けがされたものがあるので気を぀けおください。

ラベル間違い

埌でラベルを倉えるこずもある

教垫あり孊習では、プロゞェクトの途䞭でラベルを倉えたくなるこずも堎合によっおは出おきたす。䞊で述べた「平成28幎床IoT掚進のための新産業モデル創出基盀敎備事業(IoT・人工知胜技術の掻甚による物流効率化のための調査)」の報告曞では、途䞭で粟床向䞊を目的ずしおラベルの倉曎を行っおいたす。

具䜓的には異圢物ずしおざっくりラベル付けしおいたものを、ビン猶、緩衝材、長尺などより詳现なラベルに芋盎しを行いたした。このずき、すべお人手で䞀から付け替えしおいおは倧倉な劎力がかかるので、デヌタずラベルの察応衚、察応DBを䜜っおおいお䞀括倉換で察応したした。このような䜜業は粟床向䞊のために突発的に発生するのですが、蚈画時からこういうこずもある、ず想定しおおくず慌おずに枈みたす。

4.プロゞェクト完了

AIの粟床評䟡ず業務効果の評䟡をセットで考える

䌁画の段階で「どの業務に、どのようなナヌスケヌスを想定するのか、その狙いず期埅する効果」を考えおいたず思いたす。プロゞェクト完了時にはAIの粟床評䟡だけでなく、AIを導入するこずで業務効果が実際にどれだけあったか、定性的、定量的にずりたずめおおきたいずころです。これができるずその埌の普及展開や定着がスムヌズに進みたす。

*  *  *

本皿では、AIを導入するプロゞェクトにおいお具䜓的なプロセスを远いかける圢で管理・遂行する際のポむントをお䌝えしたした。

次皿では、AI導入にあたっお業務面にフォヌカスを絞っお怜蚎の勘所をお䌝えしたす。

著者玹介


島野 浩平 (SHIMANO Kohei)
―― 株匏䌚瀟NTTデヌタ 補造ITむノベヌション事業本郚 コンサルティング&マヌケティング事業郚 ビゞネスデザむン統括郚 課長代理

䞀橋倧孊法孊郚法埋孊科卒業(民法・むスラム法を研究)。NTTデヌタに入瀟し、䞻に倧手通信事業者様の倧芏暡システム開発においお基盀゚ンゞニア、システムアヌキテクトずしお掻動。2014幎より珟職にお、UXデザむン、サむバヌセキュリティ、AIの案件を幅広く手がける。