• 大阪府門真市のパナソニックミュージアム ものづくりイズム館。2025年12月26日に惜しまれつつも閉館となった

    大阪府門真市のパナソニックミュージアム ものづくりイズム館。2025年12月26日に惜しまれつつも閉館となった

(前編、中編、後編に分けて記事をお届けします)

パナソニックと三洋電機が送り出した画期的な製品

2025年12月26日で閉館した大阪府門真市のパナソニックミュージアム ものづくりイズム館は、パナソニックの歴史的製品を見ることができる重要な施設だった。前編に引き続き、「ものづくりイズム館」に展示されていた製品を写真で振り返ってみる。歴史的製品の数々を見ると、日本初や世界初の技術を搭載した製品が多くことがわかる。テレビやオーディオなどの歴史的製品とともに、三洋電機が市場に送り出した画期的な製品などにも目を向けてみた。

  • 「くらしに感動を」のエリアでは、エンタテイメントを支える製品群を展示

    「くらしに感動を」のエリアでは、エンタテイメントを支える製品群を展示

  • オールトランジスタテープレコーダー「マイソニック RQ-303」。世界初の3in1ヘッド方式を採用した。1963年発売

    オールトランジスタテープレコーダー「マイソニック RQ-303」。世界初の3in1ヘッド方式を採用した。1963年発売

  • 1965年に発売した超音響ステレオ「宴 NA-F60H1」。家具調ステレオの代表機種だ

    1965年に発売した超音響ステレオ「宴 NA-F60H1」。家具調ステレオの代表機種だ

  • 日本初の「ラジカセ」と位置づけられる2バンド(AM/FM)ラジオ付きカセットテープレコーダー「RQ-231」。1967年に発売した製品

    日本初の「ラジカセ」と位置づけられる2バンド(AM/FM)ラジオ付きカセットテープレコーダー「RQ-231」。1967年に発売した製品

  • パナソニック初のカーステレオ「CX-801」。日本ビクターとの協業で開発し、ミュージックテーブを同時に発売し、「走るシテレオ」としてヒット。1967年の発売

    パナソニック初のカーステレオ「CX-801」。日本ビクターとの協業で開発し、ミュージックテーブを同時に発売し、「走るシテレオ」としてヒット。1967年の発売

  • 1979年に三洋電機が発売した「おしゃれなテレコ WU4」。ダブルデッキによりテープのダビングが可能になった

    1979年に三洋電機が発売した「おしゃれなテレコ WU4」。ダブルデッキによりテープのダビングが可能になった

  • 1965年に発売した高性能小型スピーカー「Technics 1」。Technicsブランドの第1号機であり、フロアスピーカーシステムに匹敵する低音を実現した

    1965年に発売した高性能小型スピーカー「Technics 1」。Technicsブランドの第1号機であり、フロアスピーカーシステムに匹敵する低音を実現した

  • 業界初のダイレクトドライブ方式ターンテーブル「Technics SP-10」。振動や回転ムラを払拭した性能の高さが世界中から評価された。1970年に発売

    業界初のダイレクトドライブ方式ターンテーブル「Technics SP-10」。振動や回転ムラを払拭した性能の高さが世界中から評価された。1970年に発売

  • Technics のD.D.ターンテーブル「SL-1200」。安定した回転に定評があり、1972年の発売以来、40年近く生産された。DJ文化の創生にも貢献した

    Technics のD.D.ターンテーブル「SL-1200」。安定した回転に定評があり、1972年の発売以来、40年近く生産された。DJ文化の創生にも貢献した

  • 1958年に発売した白黒テレビ「T-14C1」。普及価格の6万円台で販売して大ヒット製品となった。テレビの普及のきっかけは、1959年の皇太子殿下の成婚慶祝番組。パナソニックは約13時間30分の民放(KRT=現TBS)での放送を1社提供した

    1958年に発売した白黒テレビ「T-14C1」。普及価格の6万円台で販売して大ヒット製品となった。テレビの普及のきっかけは、1959年の皇太子殿下の成婚慶祝番組。パナソニックは約13時間30分の民放(KRT=現TBS)での放送を1社提供した

  • 1974年に発売したカラーテレビ「クイントリックス TH18-E25」。5極3レンズブラウン管による高画質が特徴で、大ヒットした製品

    1974年に発売したカラーテレビ「クイントリックス TH18-E25」。5極3レンズブラウン管による高画質が特徴で、大ヒットした製品

  • 衛星放送多チャンネル時代に対応した大画面ブラウン管テレビ「画王 TH-33VS10」。これも大ヒットした製品だ。1990年に発売した

    衛星放送多チャンネル時代に対応した大画面ブラウン管テレビ「画王 TH-33VS10」。これも大ヒットした製品だ。1990年に発売した

  • VIERAシリーズの第1号機となるプラズマテレビ「VIERA TH-42PX20」。2003年に発売した

    VIERAシリーズの第1号機となるプラズマテレビ「VIERA TH-42PX20」。2003年に発売した

  • パナソニック初のビデオは1964年に発売した「ビデオマスター NV-201」。価格は250万円だった

    パナソニック初のビデオは1964年に発売した「ビデオマスター NV-201」。価格は250万円だった

  • パナソニックが初めて製品化した家庭用ビデオ「1/2インチ家庭用VTR NV-1010」。家庭用とはいえ、かなりの大きさだ。1966年に発売

    パナソニックが初めて製品化した家庭用ビデオ「1/2インチ家庭用VTR NV-1010」。家庭用とはいえ、かなりの大きさだ。1966年に発売

  • 1977年に発売したパナソニック初のVHSホームビデオ「マックロード NV-8800」。2時間の録画ができるように設計された

    1977年に発売したパナソニック初のVHSホームビデオ「マックロード NV-8800」。2時間の録画ができるように設計された

  • 世界で初めて片面2層記録50GBブルーレイディスク(BD)に対応した「ディーガ DMR-E700BD」。パナソニック初のBDレコーダーでもある。2004年に発売した

    世界で初めて片面2層記録50GBブルーレイディスク(BD)に対応した「ディーガ DMR-E700BD」。パナソニック初のBDレコーダーでもある。2004年に発売した

  • 1963年に発売したパナソニック初の電子オルガン「SX-601」。マンドリンやフルートの音色も出せた

    1963年に発売したパナソニック初の電子オルガン「SX-601」。マンドリンやフルートの音色も出せた

  • 「くらしにおもいやりを」をテーマに使いやすさを追求した製品を展示

    「くらしにおもいやりを」をテーマに使いやすさを追求した製品を展示

  • 1930年に発売した丸山型電気コタツ。日本で初めて調整式サーモスタットを採用した。周りを傷つけない形状はUD製品の先駆けとされる

    1930年に発売した丸山型電気コタツ。日本で初めて調整式サーモスタットを採用した。周りを傷つけない形状はUD製品の先駆けとされる

  • 1959年に発売したパナソニック初のポケット型補聴器「CB-801」(左)と、1974年に発売したパナソニック初の高度難聴対応の耳かけ型補聴器「WH-452」(右)

    1959年に発売したパナソニック初のポケット型補聴器「CB-801」(左)と、1974年に発売したパナソニック初の高度難聴対応の耳かけ型補聴器「WH-452」(右)

  • 世界初の赤外線リモコンによって操作ができるカラーテレビ「TH-6600FR」。1972年に発売した

    世界初の赤外線リモコンによって操作ができるカラーテレビ「TH-6600FR」。1972年に発売した

  • 1980年にパナソニックが日本初の電気自転車として「Electric Cycle」を発売。電動アシスト自転車のルーツといえる

    1980年にパナソニックが日本初の電気自転車として「Electric Cycle」を発売。電動アシスト自転車のルーツといえる

  • 2010年に発売したコードレススチームアイロン「カルル」。日本で初めて先端部が前後対象の構造を採用したことで、全方向に動かしやすく、アイロンがけの時間を短縮したという

    2010年に発売したコードレススチームアイロン「カルル」。日本で初めて先端部が前後対象の構造を採用したことで、全方向に動かしやすく、アイロンがけの時間を短縮したという

  • 三洋電機が2005年に発売したエネループ。電池を繰り返し使うという提案を行った

    三洋電機が2005年に発売したエネループ。電池を繰り返し使うという提案を行った

  • エネループ、現在はPanasonicブランドの表記だが、三洋電機時代はeneloopの表記だった

    エネループ、現在はPanasonicブランドの表記だが、三洋電機時代はeneloopの表記だった

  • 1980年に三洋電機が発売したアモルファス太陽電池内蔵電卓「CX-1」。太陽電池応用製品の先鞭をつけた

    1980年に三洋電機が発売したアモルファス太陽電池内蔵電卓「CX-1」。太陽電池応用製品の先鞭をつけた

  • アモルファスと単結晶によるハイブリッド型シリコン太陽電池「HIT」。1997年に三洋電機が発売。世界最高水準の変換効率を達成した

    アモルファスと単結晶によるハイブリッド型シリコン太陽電池「HIT」。1997年に三洋電機が発売。世界最高水準の変換効率を達成した

  • 2014年にパナソニックが打ち出した「Jコンセプト」。日本の心づかいや美意識を形にした新たなコンセプト家電

    2014年にパナソニックが打ち出した「Jコンセプト」。日本の心づかいや美意識を形にした新たなコンセプト家電

  • 2003年に発売したななめドラム洗濯乾燥機「Lab NA-V80」。斜め30度の角度により、洗濯物の取り出しやすさを実現した

    2003年に発売したななめドラム洗濯乾燥機「Lab NA-V80」。斜め30度の角度により、洗濯物の取り出しやすさを実現した

  • 「くらしに新定番を」のエリアでは新市場を開拓してきた製品を展示

    「くらしに新定番を」のエリアでは新市場を開拓してきた製品を展示

  • 1931年に発売したパナソニック初のラジオである3球1号型受信機「当選号 R-31」。東京中央放送局(現NHK)のラジオコンクールで1位に当選したことからついた製品名だ

    1931年に発売したパナソニック初のラジオである3球1号型受信機「当選号 R-31」。東京中央放送局(現NHK)のラジオコンクールで1位に当選したことからついた製品名だ

  • ある発明家がラジオの重要特許を所有していたため、設計の大きな障害になっていたことを憂慮した松下幸之助氏は、1932年にこの特許を買収し、さらに同業他社に無償で公開。業界の発展に貢献した

    ある発明家がラジオの重要特許を所有していたため、設計の大きな障害になっていたことを憂慮した松下幸之助氏は、1932年にこの特許を買収し、さらに同業他社に無償で公開。業界の発展に貢献した

  • 1975年に発売したお座敷扇「松風 F-30H1F」。空気の流れをスムーズにするQ羽根を採用している

    1975年に発売したお座敷扇「松風 F-30H1F」。空気の流れをスムーズにするQ羽根を採用している

  • 1988年には「1/fゆらぎの風 F-C303E」を発売。自然のリズムで、自然の風を送る扇風機

    1988年には「1/fゆらぎの風 F-C303E」を発売。自然のリズムで、自然の風を送る扇風機

  • 日本初の電気カミソリ「MS10」。独自の電磁振動による駆動方式を採用。1955年に発売した

    日本初の電気カミソリ「MS10」。独自の電磁振動による駆動方式を採用。1955年に発売した

  • こちらは日本初の回転刃電気カミソリ「フィリシェーブ ES70」。フィリップスとの技術提携第1号機となった。1960年の発売

    こちらは日本初の回転刃電気カミソリ「フィリシェーブ ES70」。フィリップスとの技術提携第1号機となった。1960年の発売

  • 電気シェーバー「ラムダッシュ」の1号機。世界初の30度鋭角内刃の採用などの特徴を持つ。2002年の発売だ

    電気シェーバー「ラムダッシュ」の1号機。世界初の30度鋭角内刃の採用などの特徴を持つ。2002年の発売だ

  • 女性向け理美容製品の数々。手前の赤いドライヤーは1977年に発売した「ドラドラ1000」。家庭でも美容室と同等の1000Wの大風量を実現した

    女性向け理美容製品の数々。手前の赤いドライヤーは1977年に発売した「ドラドラ1000」。家庭でも美容室と同等の1000Wの大風量を実現した

  • レットノートはモバイルノートPCの新定番として定着。左手前が1996年に発売したレットノートの第1号機「AL-N1」。2026年は発売から30周年を迎える

    レットノートはモバイルノートPCの新定番として定着。左手前が1996年に発売したレットノートの第1号機「AL-N1」。2026年は発売から30周年を迎える

  • 2000年に登場したSDメモリーカードは、パナソニックとサンディスク、東芝が合同で規格化した

    2000年に登場したSDメモリーカードは、パナソニックとサンディスク、東芝が合同で規格化した

  • 三洋電機が2008年に開発したCDおよびDVDに対応した記録用光ピックアップ。当時の光ディスクドライブメーカー7社すべてが採用した

    三洋電機が2008年に開発したCDおよびDVDに対応した記録用光ピックアップ。当時の光ディスクドライブメーカー7社すべてが採用した

  • (上から)三角タップ、配線機器、家庭用火災警報器、テレビドアホンもパナソニクによる定番品である

    (上から)三角タップ、配線機器、家庭用火災警報器、テレビドアホンもパナソニクによる定番品である

  • 消防法改正にあわせて、他社に先駆けて、1964年に製品化した「誘導灯 FA11923」

    消防法改正にあわせて、他社に先駆けて、1964年に製品化した「誘導灯 FA11923」

  • 1991年に発売したパナソニック初のパーソナルファクス「おたっくす KX-PW1」。CDデビューした直後のSMAPがイメージキャラクターを務めた

    1991年に発売したパナソニック初のパーソナルファクス「おたっくす KX-PW1」。CDデビューした直後のSMAPがイメージキャラクターを務めた

  • 三洋電機のライスブレッドクッカー「GOPAN SPM-RB1000」。米からパンを作ることができるのが特徴で、発売直後から品切れになる大ヒットとなった。2010年の発売

    三洋電機のライスブレッドクッカー「GOPAN SPM-RB1000」。米からパンを作ることができるのが特徴で、発売直後から品切れになる大ヒットとなった。2010年の発売

  • 子ども向け家電として、1988年に三洋電機が発売した「ROBOシリーズ」。子どもに本物の体験を与えたいとして、玩具の位置づけながらも最新技術を搭載した

    子ども向け家電として、1988年に三洋電機が発売した「ROBOシリーズ」。子どもに本物の体験を与えたいとして、玩具の位置づけながらも最新技術を搭載した

  • 1918年からの製品の歴史を映像で振り返ることができるヒストリーウォール

    1918年からの製品の歴史を映像で振り返ることができるヒストリーウォール

  • ナショナル坊やのキャラクターを展示。1959年に誕生した。当時の広告などで活躍した

    ナショナル坊やのキャラクターを展示。1959年に誕生した。当時の広告などで活躍した

  • 大きなキャラクターも設置され記念撮影のスポットにもなっていた

    大きなキャラクターも設置され記念撮影のスポットにもなっていた

  • 三洋電機が1970年の大阪万博で展示した「人間洗濯機(ウルトラソニックバス)」は、公的な施設で保存、活用する方向で手続きを進めているという

    三洋電機が1970年の大阪万博で展示した「人間洗濯機(ウルトラソニックバス)」は、公的な施設で保存、活用する方向で手続きを進めているという

  • 人間洗濯機の内部の様子を近くで見ることができた。もともとは三洋電機のSANYO MUSEUMに展示されていたが閉館。ものづくりイズム館では、2019年2月11日から展示を行っている

    人間洗濯機の内部の様子を近くで見ることができた。もともとは三洋電機のSANYO MUSEUMに展示されていたが閉館。ものづくりイズム館では、2019年2月11日から展示を行っている

  • 人間洗濯機に取り付けられた「SANYO」のロゴ

    人間洗濯機に取り付けられた「SANYO」のロゴ

  • 人間洗濯機には「EXPO’70」のステッカーも貼付されている

    人間洗濯機には「EXPO’70」のステッカーも貼付されている

  • 説明によると、人間洗濯機の仕組みは、メインスイッチを押すと、かかり湯として、前後のノズルから5分間、適温のシャワーを放出。お湯が溜まると超音波発生装置により気泡が送り込まれ、汚れを落とすとともに血行をよくする。お湯の中ではマッサージボールが動き、身体にあたって洗浄効果を高めるという。これが3分間動作する。さらに、浴槽内の水を排出し、シャワーによるきれいなお湯で人と浴槽内の泡を洗い流す。最後にエアータオルによる温風を吹き込み、赤外線と紫外線を照射して乾燥を促進する。これが5分間。入浴時間は合計で15分間となる

    説明によると、人間洗濯機の仕組みは、メインスイッチを押すと、かかり湯として、前後のノズルから5分間、適温のシャワーを放出。お湯が溜まると超音波発生装置により気泡が送り込まれ、汚れを落とすとともに血行をよくする。お湯の中ではマッサージボールが動き、身体にあたって洗浄効果を高めるという。これが3分間動作する。さらに、浴槽内の水を排出し、シャワーによるきれいなお湯で人と浴槽内の泡を洗い流す。最後にエアータオルによる温風を吹き込み、赤外線と紫外線を照射して乾燥を促進する。これが5分間。入浴時間は合計で15分間となる