本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していきます。今回は、効率的に日付を入力する方法について確認します。Excelには日付を入力しやすくするための機能が搭載されており、上手に使いこなせば日付入力の手間を大きく軽減できます。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

特定のフォーマットで入力して日付に変換

たとえば、「6月1日」という日付をセルに入力しようとする場合、「6/1」または「6-1」と入力して[Enter]キーを押すと、Excelの機能で「6月1日」に自動変換されます。ローマ字入力でカナ漢字変換を行う必要がなく、効率的に入力できます。

  • セルを選択して入力状態にしたら、「6/1」と入力して[Enter]キーを押してみましょう

  • 入力した「6/1」が日付に変換され「6月1日」と入力されました

  • 別のセルを選択して、今度は「6-2」と入力して[Enter]キーを押します

  • こちらも日付に自動変換され、「6月2日」が入力されました

日付への自動変換を回避するには

このように日付を自動変換する機能は便利ですが、「6-3」をそのまま入力したいケースもあるはずです。その場合は、文字列の先頭に「'」(アポストロフィ)を付けて入力するか、セルの書式設定を変更してから入力します。

  • 「6-3」と入力して[Enter]キーを押すと「6月3日」になってしまいます。「6-3」をそのまま使いたい場合は「'6-3」と先頭にアポストロフィを付けて入力し、[Enter]キーを押します

  • セルにはアポストロフィは付かず「6-3」が表示されます。セルを選択して数式バーを確認すると、「'6-3」になっていることがわかります

  • セルの書式設定を変更してから入力する方法も紹介しましょう。入力したいセルを選択したら、「ホーム」タブのリボンにある「書式」アイコンをクリックして、メニューから「セルの書式設定」を選択します

  • 「セルの書式設定」画面が表示されるので「表示形式」タブの「分類」欄で「文字列」をクリックして選択し、「OK」ボタンをクリックします

  • 書式を変更したセルに「6/4」と入力して[Enter]キーを押します

  • セルの書式が「文字列」に設定されたので日付には変換されず、「6/4」がそのまま入力されました

「TODAY」関数で今日の日付を自動入力

Excelのファイルを開いた際に、その日の日付を自動的に入力したいような場合は、「TODAY」関数を利用します。日報や報告書などの作成をはじめ、いろいろと活用できる関数なので覚えておいて損はないでしょう。

  • セルをクリックして選択したら、数式バーに「=TODAI()」と入力して[Enter]キーを押しましょう

  • その日の日付が自動的に入力されます。次の日にファイルを開くと、自動的に日付も更新されるので、イチイチ入力するテマが省けます

  • 「TODAY」関数で自動入力された日付の表示形式を変更してみましょう。セルを選択したら、「ホーム」タブの「書式」アイコンをクリックして「セルの書式設定」を選択します

  • 「セルの書式設定」画面が表示されたら、「分類」欄で「日付」を選択して、右の「種類」欄で「2012年3月14日」という項目を選択し、「OK」ボタンをクリックします

  • 日付の表記が「(西暦)年(月)月(日)日」に変更されました。このように「セルの書式設定」画面にある「日付」の「種類」を設定すれば、さまざまな表記方式に変更することが可能です