「ちょっとeグッズ」は毎日のくらしをちょっとイイ感じにしてくれる、ガジェットのよもやま話を語る連載です。

日頃持ち歩いている13.3型ノートPC「LIFEBOOK UH-X/E3」を充電するため、AnkerのUSB-C充電器「PowerPort Atom PD1」(2019年2月発売)を毎日鞄に忍ばせていましたが、Amazon.co.jpが2022年3月末に開催した新生活セールで、最大出力は同じ30Wながらより小型化した「Nano II 30W」(2021年7月発売)を購入してしまいました。

PowerPort Atom PD1のサイズは35×41×35mm(プラグ部を除いた実測値。プラグ部を含むと35×41×55mm)、重さは約53g。これに対して「Nano II 30W」は32×30×38mm(プラグ部を除いたスペック値)と約47g。奥行はほぼ同等ですが高さが約1㎝低くなり、見た目が一回りほど小さい印象です。

よし、これからもっと軽く持ち歩ける!と思った7日後。ご明察の通り、Nano II 30Wから本体が約30%も小型化した新モデル「Anker 711 Charger (Nano II 30W)」(以下、Anker 711 Charger)が発表されました。ええー……(困惑)。

  • 旧モデル「Nano II 30W」のパッケージ(左)と、新モデル「Anker 711 Charger」のパッケージ(右)。パッケージ写真だけならAnker 711 Chargerのほうが大きく見えるのに……

製品を買った直後にその新モデルが発表される問題、残念ながら界隈ではよくある怪異です。無念なのか怒りなのか、気づいたらAnker 711 Chargerが私のAmazonアカウント上で「購入済み」ステータスになっており、翌日には手元に到着していました。

  • Anker 711 Charger。ちっちゃい!

Anker 711 Chargerと比べると、最初はあんなに小さいと感じたNano II 30Wが大きく感じるという不思議。Nano II 30Wから一回り小さく指でつまめるサイズで、重さも13g軽くなった約34g。しかも従来と同じく、手持ちのノートPC/スマートフォンが充電できる30W(最大20V×1.5A)出力に対応している点が魅力です。

  • 意図せず揃ってしまったAnkerの30W USB-C充電器3兄弟。左から順にPowerPort Atom PD1、Nano II 30W、Anker 711 Charger

  PowerPort Atom PD1 Nano II 30W Anker 711 Charger
サイズ 約35×41×55mm(プラグ含む。プラグを除いた実測値は35×41×35mm) 32×30×38mm(プラグ除く) 32×28×27mm(プラグ除く)
重さ 約53g 約47g 約34g
出力 5.0V=3.0A / 9.0V=3.0A / 15.0V=2.0A / 20.0V=1.5A(最大 30W)

ケーブルと組み合わせてもモバイルバッテリーより軽く、手元のPC/スマートフォンの両方の充電を1台でまかなえる本機。634gと軽い本体重量の代償としてバッテリーが持たない(JEITA 2.0で11.0時間がスペック値ですが、体感では4~5時間ほどの印象)LIFEBOOK UH-X/E3の充電も十分こなせます。

ちなみにLIFEBOOK UH-X/E3使用中に本体を充電するには45W(20V/2.25A)出力が必要とされていますが、30W出力のAnker 711 Charger(およびNano II 30W、PowerPort Atom PD1)でもPC使用中の充電が可能でした。最近は電源コンセント付きカフェも多く、持ち歩き中に充電する場所が多い点も助かっています。

カバンの内ポケットにもすっぽり入り、常時持ち歩いてモバイルバッテリー代わりに活用したいところ。よし、これからもっと軽く持ち歩ける(2度目)! と決意を新たにしつつ、内心はしばらく新モデルが出ませんように……と祈る日々です。

  • 電源コンセントに挿しても、隣の口にはまず干渉しなさそうです

  • LIFEBOOK UH-X/E3を充電中