Appleは9月10日(日本時間)、新型iPhoneを含む新製品を発表するスペシャルイベントを開催します。今年の見どころはやはりiPhone Airでしょう。現在出回っているiPhone関係のウワサをまとめました。

2026年はiPhone誕生20周年へ向けた変革の幕開け?

iPhoneに関するウワサの前に、iPhone誕生20周年に向けたロードマップに関するウワサに触れておきましょう。

iPhoneのデザインはこの数年マイナーな変化にとどまっていましたが、今年は史上もっとも薄い「iPhone 17 Air」がその停滞感を払拭してくれる可能性があります。

これに続き、Appleは2026年に折りたたみ型の「iPhone Fold(仮)」、2027年にはベゼルレスでカメラやTouch IDが画面の下に埋め込まれた“1枚のガラス”のようなiPhoneの発売を計画している……とのウワサがあります。

  • iOS 26から採用される「Liquid Glass」スタイルは、“1枚のガラス”という理想へ向かう第一歩なのかも

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2027年は、世界を変えたiPhoneの誕生から20周年となる年です。今年以降、どのような飛躍が見られるのか注目です。

  • スティーブ・ジョブズが初代iPhoneを発表したのは、Macworld San Francisco 2007の基調講演。動画はApple公式のPodcastで現在も視聴できます

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今年のiPhoneは「Air」を含む4モデル展開?

今回発表される「iPhone 17シリーズ」は、以前から予想が出ていた「iPhone 17 Air」を含む4モデルになるという見方が濃厚です。

Phone 17
iPhone 17 Air
iPhone 17 Pro
iPhone 17 Pro Max

また、2026年前半にiPhone 16 eの後継モデルとして「iPhone 17 e」が登場するというウワサもあるようです。

各モデルのスペックに関するウワサを順番に見ていきましょう。

ProとPro Maxは順当な進化、カメラ部分のデザインが変更か

「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」は、基本的には前年モデルを踏襲しつつ、チップ性能やカメラ性能がアップデートされる形になるようです。

チップは3nmプロセスのA19 Proを搭載し、処理性能と省電力性能をアップ。発熱対策としてベーパーチャンバー(わずかな冷媒が封入された金属板を使った冷却技術)搭載のウワサもあります。RAMは前モデルの8GBから最大12GBに増強されると見られています。

カメラ性能では、背面の広角・超広角・望遠ともに48MPとなり、Pro Maxについては8倍ズームの搭載も予想されています。フロントカメラも前モデルの12MPから24MPへ強化。また、背面・フロントの同時録画が可能になるかもしれません。

デザイン面では、レンズ周辺だけが突起した従来の「カメラバンプ」から、横幅いっぱいにレンズやフラッシュライトなどのモジュールが配置された「カメラバー」への変更が確実視されています。

バッテリーについては、Pro Maxは5,000mAh程度の過去最大容量を搭載。Proは容量こそ現状維持となるものの、駆動時間の延長が見込まれています。また、ワイヤレスの“逆充電”機能を搭載するというウワサがあり、実現すればAirPodsやApple Watchへの充電が可能になるかもしれません。

カラーは定番のホワイト、ブラックに加え、グレー、ダークブルー、オレンジの5色展開との見方が濃厚です。

Airはカメラ・バッテリーに制約も、史上最薄で注目

Proシリーズ以上に今回注目を集めているのは「iPhone 17 Air」でしょう。厚さ約5.5mm(カメラの突起部を除く)と史上最薄のiPhoneとなる見通しで、チタンとアルミ合金の組み合わせにより薄くても耐久性が高く、質量も145g前後と、「軽い・薄い・丈夫」なモデルになると予想されています。

画面サイズはiPhone 17(無印)とPro Maxの中間にあたる6.6インチ。A19チップ搭載で、RAMは12GB搭載とのウワサもあり、Proシリーズ並みの性能が期待できそうです。

一方で、背面カメラは48MP(広角)のみ搭載で、超広角・望遠には非対応。「カメラバー」デザインはProシリーズと同様のようです。

薄さの制約からバッテリー容量も約2,800〜2,900mAhと小型化が見込まれますが、こちらは従来のリチウムイオン電池に比べて理論値で約10倍の容量を実現する「シリコンカーボンセル」の採用がウワサされています。すでにOPPO、Xiaomiなどのメーカーでは採用が進んでいる技術です。

SIMスロットは薄型化のため全面的に廃止し、eSIMモデルのみが提供され、省電力性に優れるApple製C1モデム搭載が、iPhone 16 eに続いて搭載されると見込まれています。

カラーはブラック、ホワイト、ライトブルー、ライトゴールドの4色展開との見方が出ています。

「Plus」がなくなり、ベーシックモデルは「iPhone 17」のみに

「iPhone 17」は、6.7インチの「Plus」モデルがなくなり、6.1インチのベーシックモデルのみに。しかし、画面のリフレッシュレートが120HzのProMotionに対応、また常時表示機能にも対応し、表示回りの印象はかなり変わりそうです。

チップはA19搭載。RAMは8GBで前モデルと同様です。

背面カメラは広角・超広角の2つで、前モデルでは12MPだった超広角も48MPにアップデートされる見込みです。フロントカメラも24MPと、Proシリーズと同等。背面・フロントの同時録画にも対応するとのウワサがあります。

カラーは定番のブラック、ホワイトに加え、スチールグレー、グリーン、パープル、ライトブルーの6色展開に。他モデルも含め、全体的に前年より華やかなラインアップとなりそうです。

米国価格は据え置き、日本国内価格は今年も値上がり?

気になる価格についてもいくつかウワサが出ているので見ていきましょう。まず米国価格です。

iPhone 17は前モデルから据え置きで$799〜が維持される見通し。注目のiPhone 17 Airは$899〜$949、または$999との情報があります。

iPhone 17 Proは128GBモデルがなくなり、256GBモデルが$1,099〜。iPhone 16 Proの256GBと同じでなので実質据え置きと言えるでしょう。iPhone 17 Pro Maxも$1,199〜と、こちらも据え置きですが、一部に$1,249になるとのウワサもあるようです。

では日本国内での販売価格はどの程度になるでしょうか。ChatGPTに予想してもらいました。計算の根拠は、1ドル=152円換算にいわゆる“Appleレート”を上乗せし、そこに消費税をプラスした、というものです。

  • 為替レートの影響もあって値上がり傾向は続くと見るのが妥当。米国価格は多くのモデルで据え置きとの見方が濃厚

    為替レートの影響もあって値上がり傾向は続くと見るのが妥当。米国価格は多くのモデルで据え置きとの見方が濃厚

参考までに、過去3年間のスタンダードモデルの価格がこちらです。

  • 予想価格は特に高い印象ですが、値上げ幅としてはまあ妥当……と見るべきでしょうか

    予想価格は特に高い印象ですが、値上げ幅としてはまあ妥当……と見るべきでしょうか

こうなると来年春と目される「iPhone 17 e」の登場が期待されるところですね。買い替えを迷っている方は待ってみるのもありかもしれません。

Appleスペシャルイベントは9月10日(水)午前2時より、Apple公式サイトなどで視聴できます。