iPhoneの「設定」には「一般」という項目があります。一見するとよくわからない機能が並んでいるように見えますが、実はiPhoneの使い勝手やメンテナンスに重要な項目がたくさん含まれているのです。

今回はiPhone上で使えるフォントを管理する「システムフォント」と「マイフォント」について解説します。

「システムフォント」を追加・削除する方法

「設定」を開き、[一般]→[フォント]の順にタップすると、iPhone上で使えるフォントを管理する「システムフォント」と「マイフォント」というメニューが表示されます。

「システムフォント」はiOSに元々用意されているフォントです。デフォルトでインストール済みのフォント以外にも、複数のフォントを追加でインストールすることができます。ただし、ほとんどが欧文で、日本語フォントもいくつかあるもののベーシックな書体に限られます。

  • 「設定」を開き、[一般]→[フォント]の順にタップ。[システムフォント]をタップ

  • システムフォントの一覧が表示されます。「>」のついたフォントはインストール済み。「↓」のついたフォントは追加インストール可能です。[>]をタップすると、書体見本をウエイト(太さ)別に確認できます

「↓」をタップして追加したフォントは、後から削除することができます。

  • フォントの一覧画面右上にある[編集]をタップ。削除したいフォントにチェックして[削除]をタップします

「マイフォント」を追加・削除する方法

「マイフォント」は、外部からインストールしたフォントです。追加でインストールしていない状態では、何も表示されません。

  • 「設定」を開き、[一般]→[フォント]→[マイフォント]の順にタップ。フォントを追加する前はこの状態です

フォントのインストールには専用のアプリが必要です。ここでは「FontInstall.app」を使って解説します。

  • 「FontInstall.app」を開き、右上の[+]をタップ。リストからインストールしたいフォントをタップ

  • [インストール]をタップ。ポップアップが表示されたら[インストール]をタップします

  • 再度、「設定」を開き、[一般]→[フォント]→[マイフォント]を開くと、フォントが追加されています

上記と同様に、後から削除することも可能です。

インストールしたフォントを使う方法

「システムフォント」「マイフォント」に追加したフォントは、使えるアプリと使えないアプリがあります。使えるのは、「フリーボード」「Pages」「Keynote」などの限られたアプリです。

  • 「Pages」や「フリーボード」では、追加したフォントを書式設定メニューから選択して使えます

「メモ」「メール」「メッセージ」など、多くのアプリではフォントの変更ができず、変更できる場合も「システムフォント」に最初から入っていたフォントしか選択肢に表示されません。

また、写真加工系などフォントを扱うサードパーティ製アプリの多くは、iOSのフォントとは関係なく、アプリ内で独自にフォントを持つ仕組みになっています。