iOS 18.4のアップデートにより、iPhoneでApple Intelligenceの一部機能が利用できるようになりました(*)。Apple Intelligenceは、メールやメモ、カメラといった、日頃から使い慣れたアプリに組み込まれ、いつもの使い勝手をサポートしてくれることが特徴です。

今回は「ボイスメモ」で使えるようになった「文字起こし」機能をご紹介します。

*対応モデル
iPhone 16シリーズ、iPhone 15 Pro、iPhone 15 Pro Max

録音するだけで自動的に文字起こし

iOS 18.4アップデート以降、Apple Intelligenceを有効にしたiPhoneでボイスメモを録音すると、自動的に文字起こしされるようになりました。文字起こしの内容は、下記の手順で確認できます。

  • 「ボイスメモ」を開き、録音タイトルをタップ(フキダシのアイコンが出ていたら「文字起こしあり」の印です)。編集ボタンをタップします。開いたら、左下のフキダシアイコンをタップ

  • 文字起こしされたテキストが表示されました。再生ボタンをタップすると、音声の再生と同時に文字起こしがスクロールされます。元の画面に戻るにはもう一度フキダシのアイコンをタップします

文字起こしの精度は、録音環境や話者の話し方によって異なりますが、今のところまだあまり高いとは言えません。今後の向上に期待です。

文字起こしテキストを他のアプリで使う方法

文字起こしされたテキストは、ボイスメモ上で編集することはできません。レポートや議事録等に使う場合は、コピーして他のアプリに貼り付けて使用しましょう。

  • 上記の画面で、右上の[…]をタップ。[文字起こしをコピー]をタップ。これで他のアプリ等に貼り付けが可能です

ボイスメモをテキスト検索する方法

文字起こしされたテキストは、全文検索が可能です。1件の録音の中からでも、またボイスメモ全体を通しても検索できます。

  • 1件の録音から検索する場合。文字起こしの表示エリアを少しスワイプすると、検索ボタンが表示されます。これをタップして、検索窓が表示されたらキーワードを入力します

  • ボイスメモ全体から検索する場合。メイン画面を一番上までスワイプして、検索窓にキーワードを入力。複数の録音を跨いで検索されます

過去の録音を文字起こしする方法

iOS 18.4以前に録音したボイスメモも、個別に手動で文字起こしすることができます。筆者の環境で試したところ、30分程度の録音なら10秒前後で文字起こしができました。

  • 「ボイスメモ」を開いて録音タイトルをタップし、編集ボタンをタップ。この画面が開いたら、フキダシアイコンをタップ

  • 文字起こしが開始されます。しばらくすると文字起こしが完了します