iOS 16.2では「AirDrop」機能に小さな変更が追加されました。ファイルを受け入れる対象に「すべての人」を選択した場合、10分間で[連絡先のみ]に自動で切り替わる、というものです。AirDropの基本的な使い方と今回の変更点をまとめました。

AirDropとは?

AirDropは、iPhone/iPad/Macの間で使える独自のデータ転送機能です。写真や動画、WebページのURL、iCloud上のファイル、マップの場所、自分の連絡先情報、その他いろいろな形式の情報を送信できます。

メッセージやLINEなどのアプリを使ったやり取りと異なるのは、

  • 近い距離にいる相手に(10m程度)
  • 連絡先を知らなくても
  • モバイル通信容量を使わずに

送受信できる、という点です。

AirDropを送るには?

AirDropで情報やファイルを送るには、開いているアプリのシェアボタンから「AirDrop」を選択します。

  • ここでは「写真」を例にご紹介します。送りたい写真を開いた状態で、シェアボタンをタップ。メニューが表示されたら送信先の相手をタップすれば完了です。相手のアイコンがない場合は[AirDrop]をタップします

  • AirDropを受信可能な相手の一覧が表示されます。送りたい相手のアイコンをタップすると、送信が開始されます

他のアプリの場合も同様に「シェアボタン」からAirDrop送信が可能です。

AirDropを受信するには?

AirDropを受信するには、下記の手順で受信の状態を設定します。

  • コントロールセンターを開き、左上の枠内を長押し。枠が開いて[AirDrop]のアイコンが表示されたらタップします

  • 送信者が自分の「連絡先」に登録してある相手なら[連絡先のみ]、それ以外なら[すべての人(10分間のみ)]を選択します。これで準備完了です

  • 送信者がAirDropを送信すると、このように受信の通知が表示されます。[受け入れる]をタップすると、それぞれのアプリで情報が開きます

この通知はiPhoneがロックされた状態では受信できません。ロック解除した状態で通知を待ちましょう。

iOS 16.2の変更点は?

今回のアップデートでは、「すべての人」の受信設定が10分間で自動的に[連絡先のみ]に変わるようになりました。知らない人から突然不快な写真を送りつけられるなどの、いわゆる“AirDropテロ”対策の目的があると考えられます。

  • AirDropの受信設定を[すべての人(10分間のみ)]にした場合、10分経つと自動的に[連絡先のみ]に変わります。なお、もともと「受信しない」に設定してあった場合も自動で[連絡先のみ]に変更されるのでご注意ください

もし、まだiOSのアップデートが済んでいないようでしたら、(今回に限らずですが)安全のためにアップデートすることをお勧めします。