iOS 13の「メール」では、メール作成画面や返信画面からのメニューにいくつもの変更が加えられています。毎日使うものはちょっとした効率アップが大きな差になるもの。メール送受信・管理の作業効率化に役立てたい新機能をご紹介します。

書式設定や添付をすぐに使える「フォーマットバー」

メールの入力画面には、新たに「フォーマットバー」が追加されました。ここには書式設定や写真・書類の添付、手書きスケッチなどのツールが並べられており、タップで手早く利用することができます。

  • メール作成画面に追加された「フォーマットバー」。各種メニューへのアクセスが簡単になりました。それぞれの使い方を見ていきましょう

  • フォーマット(書式設定)は、文字サイズ・書体・色、箇条書きや引用、インデントなど、デスクトップ版と同様の編集ができるようになりました

  • 写真とカメラ。タップしてフォトライブラリから選択、またはその場でカメラを起動し撮影した写真を添付します

  • 書類の添付。「ファイル」アプリに保存されている書類を選択して添付できます

  • 書類をスキャンして添付。紙の書類などをその場でスキャンし、PDFにして添付できます。コントラストのある背景なら紙を自動認識してシャッター不要で撮影完了。複数ページも1ファイルに保存可能です

  • スケッチを添付。タップすると描画ツールが開きます。テキストや図形の挿入も可能。描き終わったら「完了」→「描画を挿入」でメールに添付できます

全てのリアクションは「返信」ボタンから

開いたメールの右下にある「返信」ボタンからは、メールに関するあらゆるリアクションがワンストップで選択できるようになりました。返信、フラグ、ゴミ箱など、メールに対するほとんどのリアクションをこのメニュー画面から操作できます。

  • 開いたメールの右下にある「返信」ボタンをタップ。メニュー画面から各種操作を選択できます。「全員に返信」を見落としにくくなりました

  • 「フラグ」はカラーを7色から選択できるようになりました。ただし、タグのようにカラーで絞り込む機能は今のところありません(iOS 13.1.3時点)

特定のスレッドの通知音を停止させる「ミュート」

メールの通知は基本的にオフだけど、特定の相手からのメールはすぐに確認したい…という場合に便利なのが連絡先の「VIP」設定。VIPに設定した相手からのメールは、受信した際に通知が届きます。ただし、あまり自分に関係ないスレッド(Re:やFw:などを含めた同じ件名に連なるメール)で頻繁にやり取りがある場合などは、余計な通知に煩わされることになります。

そこで活用したいのが「ミュート」です。VIPの相手が含まれたメールでも、そのスレッドについては通知音が停止されます(通知センターには届きます)。また、自動的に開封済みになるため、未開封メールが増えることもありません。この設定は同じApple IDで使用する全てのデバイスに適用されます。

  • スレッドを開いて「返信」→「ミュート」の順にタップ

特定のアドレスからのメールの「受信拒否設定」

メルマガや広告など、特定のアドレスから配信されるメールを恒久的に受け取りたくない場合は「受信拒否設定」ができます。また、拒否したアドレスからのメールを受信箱に残すか、ゴミ箱へ直行させるかの設定が可能です。

  • 拒否したいメールを開き、差出人をタップ→「この連絡先を受信拒否」を洗濯して「完了」

  • 「この連絡先を受信拒否」をタップ→この差出人から届いたメールはこのように表示されます。

  • ゴミ箱に直行させたい場合は「環境設定」をタップ→「受信拒否送信者オプション」開く

  • 「ゴミ箱に入れる」を選択→以降、受信拒否したメールはゴミ箱に入れられます。すでに受信しているものについては受信箱に残ります

受信拒否を解除する場合は下記の手順で行います。

  • 「設定」→「メール」の順にタップ。または上記のように受信拒否したメールから「環境設定」をタップします

  • 「受信拒否設定」を開き、解除したい連絡先を左へスワイプ→「着信拒否設定を解除」をタップ(※)

※この画面は「着信拒否設定」と表示されますが、メールアドレスが登録されればメールの受信拒否設定になります。