「やればできる子」。子育てをしているとこの言葉に良くあたる。あなたのお子さんは「やればできる子」です。勉強すればきっとできるようになりますよ。という慰めとも聞こえるセリフが飛び交うのである。
やる気を起こさせるにはどうしたらよいのか? ということで、やる気を起こさせるアイテムやら、親として望ましい励まし言葉の伝授やらが登場するわけである。
「やればできる」
これは教育だけではない。以前、目にしたあるビジネス誌で、「やればできる」といった言葉が特集のキーワードになっているものがあった。さらにいえば、「やればできる」は子育てや仕事だけではなく、主婦自身にも当てはまることだ。ぐうたら主婦はやればできる人間です。しかし、掃除する気がないから、部屋が汚いだけなのです……。
ならば、掃除する気になるアイテムってあるのだろうか。ずっと、私は探していた。その甲斐もあり、これならば掃除したくなる、というアイテムを先日、見つけたのである。
そもそも、なぜ掃除をする気にならないのか。その大きな要因のひとつは掃除機の出し入れの面倒さにある。クローゼットから、掃除機を引っ張り出して、ノズルを取り付ける。コンセントを挿し込んで初めて、掃除がスタートするのである。掃除機は重い。ここまでが一苦労である。しかも、部屋の隅まで行くと、コードが届かなくなる。そこで、コンセントを抜いて、もう一度入れる。これが面倒くさいのである。
出し入れの面倒さがない
デザインに優れ、リビングに置けるタイプの掃除機も市販されている。しかし、充電タイプとなるとなかなか見当たらない。今ある充電タイプの掃除機はリビングに出しておくには今ひとつのデザインのものが多いのだ。収納しないで見せる家電は、素敵だと思えるデザインでなければならない。ということで、私が欲しいと思う条件に合致する充電式の掃除機には、なかなか出会えないでいた。条件を全て満足する掃除機は通販ならありそうだが、量販店で手軽に買えるようなものでは見つからなかったのだ。
部屋に置いてもじゃまにならない |
今回紹介するのは、松下電器産業の充電式掃除機「ダスパ」(MC-B80J)と呼ばれている商品だ。写真のように、リビングに出しておける、かわいいデザインの掃除機である。色はガーベラレッド、ノーブルブラック、グラスグリーンの3色。なにより、うれしいのは使い始めるまでの手間が要らないこと。リビングの隅に置いておき、手があいた時間を使って掃除ができる。ダスパを充電器から外してノズルを倒すとスイッチが入るようになっている。質量が1.5kgと軽量なので、充電器から外すのもラクラクである。
特に、小回りがきくところが素晴らしい。狭いところも掃除が可能なのである。しっかりとかき上げているだけあって、髪の毛や綿ぼこりなどはキレイに取れる。しかも、ハンドルは3段階に長さを調整できる。身長にあわせて、好みの長さに設定すればいい。設定も、ボタンを押すだけなので、力は要らない。床の上にゴミが目立ったら、さっと取り出して、あてるだけで掃除が終了する。これなら、毎日の掃除も苦ではない。むしろ、楽しみでもある。
ふき掃除ブラシもついている
ダスパは軽量で小さいが、機能は充実している。魅力的なのがふき掃除ブラシ。ダスパにはゴミをしっかりかきあげるブラシと、ふき掃除の効果をもたらすブラシの2つが一体となっている。せっかく掃除をしても、掃除機による掃除だけだと物足りない気になるものである。ふき掃除までして、初めてキレイになったと満足できる人も多いのではないだろうか。掃除におけるふき掃除は意外と大切。ふき掃除まで終わらないと、床のざらつき感が残り掃除したとはいえないのである。きちんと、部屋をキレイにしようと思うと、工数がかかるのだ。それがわかっているので、どうも掃除に取り掛かるのが億劫になってしまうのだった。言い訳である。が、事実だ。
ダスパにはふき掃除ブラシがついているので、掃除機でありながら雑巾がけのようなふき掃除の効果が期待できる。ただし、本物の雑巾のみたいに、こぼしたコーヒーを拭うことはできない。が、ざらついた床を乾拭き雑巾でふき掃除するのと同じくらいきれいになるのだ。このふき掃除ブラシがあれば、一度にふき掃除まで終わらせられる。こんな些細なことで、掃除を億劫に思う気持ちは少なくなるものである。
ぐうたら主婦にとって、家事の中で優先順位が最も低いのは清掃である。そんな私にダスパは最適な商品だ。なぜなら、ダスパは部屋をキレイにしたい、というやる気を起こさせるアイテムだからだ。
話は冒頭に戻るが、子どもが勉強して成績が上がると、親はうれしいものである。「あなたはやればできる子なんだから……」と、心の中で励ましの言葉をつぶやいてしまう。
主婦も同じである。ダスパを使って、こまめに掃除をする主婦になったら、自分自身に言うのだ。
「あなたは本当はできる主婦なんだから……」
誰もほめてくれないので、自分でほめるのだ。いささか虚しい。でも、いいのである。誰でも、心の中に、ほめられたい気持ちはあるのだ。
イラスト:YO-CO