4月になると、新入社員をみかける機会が増えるが、それにしても新卒者って、ひと目見ただけでそれだとわかる。たいてい、地図を片手に数人で固まって歩いており、女性の地味な髪留めなどに、就職活動の名残が漂っている。なにより、スーツが体にしっくりきていないのである。そんな新卒者に重宝な商品が今日ご紹介するもの。ズボンプレッサーだ。

この商品、ズボンをはさんで、しわを伸ばすというだけのシンプルなものである。とはいえ、正しいかどうかは別として、なんだかんだ言っても、人を見た目で判断する人は必ずいる。だから、「初対面」が増える新入社員は、礼儀正しく清潔な印象を与えたほうが無難であることはまちがいない。ということで、ご紹介する東芝ズボンプレッサー「HIP-T100」は折り目正しい「正統派ズボン」に仕上げてくれるので、一台持っていると、ズボンに関して相手から文句を言われる可能性が低くなる。

プレスしながらできることがある

東芝ズボンプレッサー「HIP-T100」。消臭もできるのが魅力

使い方は、ズボンをはさんでスイッチを入れるだけである。タイマーがついているので、薄手のズボンなら約15分、厚手は30分くらいを目安に設定すればいい。プレスが完了すると、ランプが消えて知らせてくれる。仕上がりをきれいにするには、プレス機が冷めるまで10分くらい放置しておくとなおいい。毎日、夜寝る前、あるいは出社前の朝食や歯磨きなどの前に、ズボンプレッサーのセットを生活に組みこんでしまうのも、いいのではないだろうか。

このズボンプレッサーの便利なところは消臭もできる点にある。消臭フィルターが差し込まれていて、吸気口から吸い込んだ臭いを消臭フィルターで取りのぞいて、きれいになった空気を排気口から排出するのだ。背面にあるハンガーに、ジャケットをかけておけば、ズボンプレスをかけている間に消臭をしてくれる。わざわざ別に時間を取らなくてもいいので、これは便利である。ただし、臭気を吸ってきれいな空気をふきかけているだけなので、汗でドロドロになったスーツはクリーニングに出さないといけないことはいうまでもない。

ズボンを入れてプレス! 薄手のズボンなら15分で完了する

家庭電化製品は目新しい商品や機能が生まれると、各社似たようなものを発売して対抗する。冷蔵庫やエアコンの省エネとか、ずいぶん前にいくところまでたどり着いた感がある。なかでも、このズボンをプレスするというシンプルな商品はとくに、各社の商品間で差が出にくい。そのなか、もっとも簡単にほかの商品に差をつけるには、魅力的な機能をつけることだ。HIP-T100が、ズボンのプレスに加えた魅力的な機能とは、「消臭」である。

デオドラントシート。背面に差し込む

ただいま消臭中。プレスしている間に終わる

それだけではない。もう一つ、小物入れまでついているのだ。ポケットの中に、時計や携帯電話、家の鍵などを入れてパンパンに膨らませている人をみかける。ズボンのプレスをかけるには、ポケットの中身を出さなければならない。でも、モノを出して、机の上に置いておくと、そのまま放置して次に出かけるときに持っていき忘れる心配がある。しまいには、どこに置いたかわからなくなってしまい、紛失してしまうこともあるだろう。

ポケットの中のものを入れるための小物入れがHIP-T100にはついていて、これが便利なんである。しかも、側面にはコンセントがあるので、小物入れに携帯電話をおいて、携帯電話の充電器につなげば、プレスしながら、消臭しながら、充電もできるのである。

大きさに注意して置き場を考える

ズボンプレッサーが生まれたのは、いつのことだろう。私が中学校のときには、こんな便利なものはなかった。制服のスカートにシワがよるので、ふとんの下にスカートを敷いて寝た記憶がある。「おばあちゃんの知恵」、祖母から教わったのである。ただ、難点は大してしわがのびないところだった。その点、このズボンプレッサーはまっすぐにしわが伸びるので、使っていて気持ちがいいのである。

女性用のズボンもOK。折り目がクッキリ

小物入れが便利

大きさは、幅が約51.4cm、奥行きが約48.2cm。高さは1mを超える。商品自体、ズボンが入る大きさが必要になるので、どうしても小さなものにはならない。ので、ワンルームの狭い部屋に住んでいる人には、やや大きく感じる製品だろう。最初に置き場所を確保してから、購入をおすすめする。スペースがないようだったら、横型のズボンプレッサーがいいのではないだろうか。使わないときは、クローゼットに収納できるので、場所をとらない。ただし、いちいち出し入れしなければならないのが難点ではある。

価格はマイコミジャーナル価格情報(2010年2月19日)では、20,973円~41,360円だった。お手軽にズボンのしわが伸びて消臭もできる点は魅力だ。とはいえ、この商品が必要かどうかは、配属先の部署によるところが大きい。新入社員におすすめと書いたが、もちろん、営業畑一直線という人にもおすすめだ。朝の忙しいときに、アイロンをかけてしわを伸ばすのは面倒なこと。まして、こまめにクリーニング店に足を運ぶのは時間がもったいないという人にとって、便利な商品だといえる。

イラスト:YO-CO