あれこれとバーコードに関して調べた結果、筆者は自らバーコードを作りたくなっていた。喫茶店から事務所に戻った途端、PCでバーコード作成ソフトを探してみると、今まで一切気付かなかったのが不思議なほど、意外に多くのバーコード作成ソフトが公開されている。

その中から「BarTender」という市販ソフトの評価版を選んでみた。説明によれば、Seagull Scientificという海外企業の日本語対応版ソフトだが、同社は30年近い歴史を持つ老舗の1つだという。簡単な操作で非接触ICカードにも用いられているRFID(Radio Frequency IDentifier)のサポートなど、エンタープライズレベルのニーズにも対応できるとも。今回はこの体験版で遊んでみることにした。

もちろんバーコードラベル作成ソフトを使うのは初めての経験だが、ウィザードで質問に答えていくと、ものの数分で完成。後はプリンタで印刷すれば、バーコードの出来上がりだ。この手の専用アプリケーションで困るのは、レイアウトの融通が利かない点だが、「BarTender」はデザイン機能が強力なので、「この場所にオブジェクトを置きたいのに……」といった場面は皆無。また、他のオブジェクトにスナップするので、オブジェクトの整列も簡単だ。評価版の試用期間は一カ月らしいので、しばらくは退屈せずに済みそうだ、と心の中でほくそ笑む筆者だった。

「BarTender」のセットアップ。評価版で最上位エディション(製品価格:218,000円~+税)が1ヶ月無料で試せるとのこと

見栄えの良さからテンプレートを選んでみた。こちらは米国最大のスーパーマーケットチェーン「Wal-Mart Stores」のサンプルデータだ