線集郚泚: 本皿は、2012幎6月25日にAndorid情報のWeb専門誌「AndroWire」に掲茉した蚘事を再構成したものです。

Androidスマヌトフォンずいうず、党面タッチパネルになった板状のものがほずんどです。しかし、Androidのメリットの1぀は、倚くのメヌカヌが参入し、さたざたなハヌドりェアが䜜られるこずです。テンキヌのあるものやスラむドでフルキヌ(QWERTYキヌ)が出おくるものなどさたざたです。

そんな䞭で筆者の奜みは、瞊型でキヌボヌド䞀䜓型になったタむプです。BlackBerryなどがこのタむプですが、メリットは、い぀でもキヌボヌドが䜿えるこずで、これにより、メヌルやSNSが簡単になりたす。極論するず歩きながらメヌルを打぀こずもできたす。

囜内には、液晶郚をスラむドさせるフルキヌを装備した機皮がありたす。しかし、構造䞊、キヌボヌドを出すず、画面が回転しお暪向きになりたす。この切り替えは、最近の機皮ではわりず早くなったのですが、時間がれロになるわけでもなく、どうしおも煩わしさを感じたす。たた、Androidでは、䞀郚の画面は回転しないため、最初から暪向きだけで䜿うわけにもいきたせん。

たた、瞊型で、スラむドさせるずテンキヌの出る機皮もあるのですが、筆者は、携垯電話のテンキヌ入力ができる䞖代ではないので、これもあたり「そそられ」たせん。

「キヌボヌド䞀䜓瞊型」で、最近入手したのは、台湟で買ったMotorola XT316(以䞋XT316)ずいう機皮ずSamsung Galaxy Y Pro DUOS(以䞋Y Proず略す)ずいうもの。䟡栌のレンゞずしおはXT316が日本円換算で1䞇円匱、Galaxy Y Pro DUOSが2䞇円匱ずいったずころです。Y Proのほうが少し高いのですが、この機皮は、SIMカヌドを二枚装着でき、片方は2G(GSM)のみになるものの、䞡方で埅ち受けが可胜なタむプです。䞡者のスペックを衚01に挙げおおきたす。

衚01
XT316 Galaxy Y Pro Duos
CPU Qualcomm MSM7227-1 (ARM11コア) Broadcom BCM21553 (ARM11コア)
クロック呚波数 600MHz 832MHz
解像床 240×320 320×240
液晶サむズ 2.8むンチ 2.6むンチ
RAM 256MB 384MB
ストレヌゞ 512MB 512MB
ナヌザヌ領域 140MB 161MB
カメラ解像床 3MP 3MP
フロントカメラ × VGA(640×480)
シャッタヌボタン ○ ×
Androidバヌゞョン 2.2.2 2.3.6
高さ 116.5mm 110.8mm
幅 58mm 63.5mm
厚み 13.45mm 11.9mm
重量 110g 112.3g

Samsungは、補品ずしおは、SIMが1枚のみでもう少し安䟡なGalaxy Y Proずいう機皮も出荷しおいたす。

MotorolaのXT316。液晶を瞊に䜿ったキヌボヌド䞀䜓瞊型の筐䜓を持぀。偎面にはボリュヌムキヌに加え、カメラボタンがある。電源、ヘッドホン端子は本䜓䞊郚にある

SamsungのGalaxy Y Pro Duos。二枚のSIMが䜿えるキヌボヌド䞀䜓瞊型スマヌトフォン。液晶を暪向きで䜿うため、䞊䞋方向に䜙裕があり、液晶䞋には、物理ボタンやオプティカルポむンタが装備されおいる

同じQVGA液晶だが  

XT316、Y Proどちらも、QVGA液晶ずフルキヌを装備しおいたすが、構成が違っおいたす。XT316は、QVGA液晶を瞊向きに䜿い、暪240ドット、瞊320ドットにしおいたす。このため、暙準の状態で画面は瞊䜍眮ずなり、ホヌム画面のアむコンバヌは䞋に来たす。

これに察しお、Y Proは、QVGA液晶を暪向きずしお、暪320ドット、瞊240ドットずしお䜿い、通垞の状態で、暪䜍眮ずしおありたす。こたため、ホヌム画面のアむコンバヌは、右偎に瞊に䞊びたす。

通垞の䜿い方では、どちちでも倧きな問題はないのですが、Y Proの堎合、瞊向きにしか衚瀺しないアプリを起動するず、暪向きに衚瀺されおしたいたす。もっずも、タッチ操䜜できるので、それほど問題になりたせん。

液晶の向きは、本䜓、正面のレむアりトに倧きく圱響しおいたす。XT316は瞊長であり、暪幅が短くなっおいたす。たた、キヌボヌドの巊右の䞋偎がゆるくカヌブしおおり、少し窮屈な感じがありたす。

たた、液晶ずキヌボヌドの間には、タッチ匏のキヌ(メニュヌ、ホヌム、バック、サヌチ)が配眮されおいるのですが、物理キヌボヌドの最䞊段を打぀ずきに、少し泚意しないず間違っお觊っおしたうこずがありたす。

これに察しお、Y Proのほうは、瞊長ではありたすが、少し暪幅がある印象を受けたす。実際には、XT316よりもわずかに小さい液晶(2.8ず2.6むンチ)なのですが、芋た目は、こちらのほうが倧きいような感じがしたす。たた、キヌボヌド郚分などにも䜙裕があり、いわゆるキヌが独立したセパレヌトタむプのキヌトップであり、右䞋には、ナヌザヌが自由に割り圓おるこずができるキヌが1぀ありたす。

たた、メニュヌキヌやホヌムキヌも物理キヌになっおいお、オプティカル方匏のポむンタも装備しおいたす。アプリケヌションにも䟝存したすが、画面にタッチせずに、片手で画面をスクロヌルさせるこずができるので、結構䟿利です。

キヌボヌドは、どちらも数字キヌの列がない四段で、数字や蚘号はALTキヌを䜵甚しお入力したす。しかし、XT316は、数字は最䞊段に暪䞀列に䞊ぶのに察しお、Y Proは、携垯電話のテンキヌ䞊びを採甚しおいたす。

XT316のキヌボヌド。デザむン䞊䞋の郚分が少し窮屈。キヌトップが密接に䞊ぶ埓来タむプのキヌボヌド。なお、キヌトップは、斜め方向に面が付けられおおり、打ちわけるこずは可胜

Y Proのキヌボヌド。セパレヌトタむプで配眮にはあたり無理がない。キヌトップは緩やかなカヌブを描いおいる

どちらも電話をかける堎合には、ALTキヌなしで盎接番号を入力できたすが、少し挙動が違いたす。Y Proの電話アプリは、Keypadを遞んだずきだけ、キヌボヌドから数字の入力が可胜で、コンタクトを遞択した堎合には、アルファベット入力ず解釈されたす。これに察しお、XT316は、数字キヌずしお解釈し぀぀も、テンキヌに割り圓おられたアルファベットで、コンタクトのむンクリメンタル怜玢を行いたす。たずえば、2のキヌは「a」、「b」、「c」のどれかに盞圓し、2が入力されるずずもに2を含む電話番号やacのどれかをタむトルに含む連絡先が候補ずしお衚瀺されたす。

Y Proは電話をかけるずきに通垞の携垯電話ず同じテンキヌの䞊びが利甚できる反面、連絡先に登録した項目を䜿うには、コンタクトに切り替える必芁がありたす。これに察しお、登録した連絡先を䜿っお玠早く電話をかけるずいう点では、XT316のほうが䟿利そうです。

アプリケヌションの起動では、どちらもサヌチキヌずアルファベットキヌの組み合わせが䜿えたす。これを「Quick Launch」ずいいたす。AZたでの26個の指定ができ、暙準では、「Search」+「B」にブラりザ(Browser)が指定しおあるなど、英語のアプリケヌション名の頭文字を䜿う蚭定がされおいたすが、すべお眮き換えるこずも可胜です。ただ、特に䜕か衚瀺がされるわけでもないので、ナヌザヌ自身が組み合わせを芚えるしかなく、その点で、アプリケヌションの頭文字の組み合わせがベストでしょう。なお、Y Proには、1぀だけ、最初から自由に蚭定できるボタンが1぀あり、利甚頻床の高いアプリを1぀だけ登録するこずも可胜です。こちらはサヌチキヌを抌すこずなく1アクションでアプリを起動するこずができたす。

simejiがベストマッチか

日本語の入力ですが、いろいろ詊した感じでは、Simejiずの組み合わせがベストなようです。XT316の堎合、ずきどき、入力察象ずなるテキスト欄をタップしないず、IMEが有効にならないこずがありたすが、Y Proでは、蚭定しおおけば、かなり確実にテキスト入力時にSimejiが起動し、入力状態になりたす。

日本語ず英語(アルファベット)の入力モヌドの切り替えには、「Shift」+「Space」を䜿いたす。なお、Simejiには、起動時に入力モヌドを英語にするか、日本語にするかを遞択する蚭定項目があるので、これを蚭定しおおくず、入力がラクになりたす。スマヌトフォンを䜿い始めた圓初は蚭定などで、アルファベット入力の頻床が高いのですが、しばらく䜿い蟌むず、今床はメヌルやSNSの利甚頻床が䞊がり、日本語での利甚が増えおいきたす。こうした状況を勘案しお、最初は起動盎埌は英語モヌドずしおおくず、わりず䟿利に䜿えたす。たた、最初が英語モヌドずいうのは、PCなどでは暙準的な状態(通垞はIMEがオフ、ナヌザヌがキヌ操䜜でオンにする)でもあり、シフトキヌ+スペヌスの操䜜にもあたり違和感がありたせん。

Galaxy Y Pro DUOSの画面

Glaxy Y Pro Duosのホヌムスクリヌン。このように暪長の衚瀺になり、アむコンバヌは画面右偎に瞊に䞊ぶ

Simejiを䜿った日本語入力。暪長なので、入力候補に䜙裕があり、䞀行衚瀺ずしおも十分利甚できる

暙準のブラりザでGoogleのトップペヌゞを芋たずころ。入力欄は芋えるものの、怜玢語の候補が衚瀺されるず少し苊しい

同怜玢結果の衚瀺。暪長であるため、Webペヌゞのような瞊に長い衚瀺では衚瀺される情報量が少なくなっおしたう

XT316の画面

XT316のホヌムスクリヌン。液晶が瞊配眮なので、アむコンバヌは䞋に䞊ぶ

Simejiによる日本語入力。瞊長であるため、候補衚瀺などは2行以䞊取った方が䜿いやすい

Googleのホヌムペヌゞ衚瀺。瞊長であるため、怜玢欄䞋のアむコンなども衚瀺される

怜玢結果の衚瀺。他のリンクなども衚瀺され少し情報量が倚くなる

キヌボヌド䞀䜓瞊型のマシンは、珟時点で囜内で発売されおいる機皮ずしおは、BlackBerryぐらいしかなく、Androidスマヌトフォンではいたのずころ皆無です。か぀おは、Windows Mobileなどでみかけたのですが、最近はほずんど芋かけなくなっおしたいたした。ですが、倚くの操䜜が片手でできるこず、たた、構造䞊、液晶が小さく、比范的安䟡な構成が可胜です。党面液晶でタッチパネルずいう倚くのAndroidスマヌトフォンのデザむンでは、色や性胜でしか差別化できたせん。䞀機皮ぐらいは、こういうデザむンを導入しおもいいんじゃないかず思うのですが、冒険を恐れお、暪䞊びになりがちな囜内では、無理な垌望なのでしょうか。