Microsoftは10月28日、DirectX Raytracing(DXR)向けの新機能「Clustered Geometry」と「Partitioned Top-Level Acceleration Structures(PTLAS)」をプレビュー公開した。Microsoftは今回の更新をDXRが登場した2018年以来で最も大きなアップデートと位置付けている。
Clustered Geometryは、レイトレーシング用のジオメトリを小さな三角形クラスター単位で扱う仕組み。従来はアニメーションや動的生成されたジオメトリで大きなBLASを繰り返し構築する必要があったが、より細かな単位で再利用・更新できるようになる。
一方PTLASは、巨大なシーン全体のTLASを毎回更新するのではなく変更があった領域のみを更新できるようにする機能。大規模なオープンワールドや、多数のオブジェクトが動くシーンでの処理負荷軽減を狙う。
MicrosoftがRadeon RX 9070で実施したデモでは、レイトレーシング用アクセラレーション構造のメモリ使用量が7,519MiBから774MiBへ減少し、89.7%削減された。アニメーション部分では96.4%削減している。またアクセラレーション構造の構築時間も1フレームあたり788msから3.11msへ短縮し、フレームレートは1.2fpsから79fpsへ向上した。ただしMicrosoftは新機能に適したテストケースであり、実際のゲームで同規模の改善が得られるとは限らないとしている。
新機能はAgility SDK 1.722.0 Previewなどで開発者向けに提供中。NVIDIA RTX GPUやRadeon RX 9000シリーズ、Intel Arc Bシリーズなどでプレビュー対応する。
