ベントレー「フライングスパー」のマイナーチェンジモデルを実車確認してきた。英国生まれのラグジュアリーセダンは今、どんなシステムになっていて、どんな内外装を備えているのか。
62年ぶり! シングルヘッドランプへの回帰
今回の新型フライングスパーは、2019年に登場した現行型のマイナーチェンジモデル。最も目を引く変更点はフロントマスクだ。1962年以来、ベントレーのセダンモデルとして初めてシングルフロントヘッドランプを採用し、第4世代コンチネンタルGTと統一感のあるデザインに近づけた。
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こちらがマイナーチェンジモデル。ヘッドライトがシングルになっているほか、グリル下部の開口の形も変わっている。改良前に比べて、よりワイドになった印象だ。フロントフェンダー後ろのエアベントはなくなっている
グレードは「Flying Spur」(3,023万円)、「Flying Spur S」(3,234万円)、「Flying Spur Azure」(3,628万円)、「Flying Spur Speed」(3,749万円)、「Flying Spur Mulliner」(4,051万円)の5種類。パワートレインは4.0LのV型8気筒ターボエンジンを搭載するプラグインハイブリッドだ。「Speed」以上は最高出力782PS、最大トルク1,000Nm。それ以外は最高出力680PS、最大トルク930Nmで、バッテリーをフル充電にすると電気だけで約80kmを走行できる。
「S」は今回の改良で復活したグレード。アクティブAWD、ツインバルブダンパー、前後・左右方向のトルクベクタリング、48V式アクティブ・アンチロールシステム「ベントレー ダイナミック ライド」、新世代ESC制御ソフトウェアを搭載している。これらは「Speed/Mulliner」グレードと共通の装備となる。加えて、フライングスパーSとして初めて電子制御リミテッドスリップデフ(eLSD)を採用し、卓越した安定性と俊敏なハンドリングを実現したという。
ベントレーでもSUVの方が売れる?
SUVの方がセダンよりも売れる、という状況はベントレーでも同じだ。販売台数でみると、ベントレーで最も売れるのがSUVの「ベンテイガ」、次が2ドアクーペの「コンチネンタルGT」、その次がフライングスパーということになる。
ただ、自分で運転しても楽しく、後ろに乗って移動するショーファーカーとしても快適というセダンで、ロールス・ロイスほど高額ではなく、かといってメルセデス・ベンツ「Sクラス」に比べるとワンランク上という存在は、探してみると意外に少ない。そのマーケットにきっちりハマるのが、フライングスパーというクルマなのである。
後席に乗り込んでみると、最新のSクラスのようにデジタル機能満載で至れり尽くせりな空間とはキャラクターが違う。革の質感やステッチの仕上がりなど、上質感で快適性を感じさせる後席だと感じた。
新型フライングスパーの生産は英国・クルー工場で2026年9月に開始予定。日本での納車は2027年2月に始まるそうだ。



























































