前脚でも「手針」
デザイナーは大森由紀氏。
大森氏「通常の手針は有名なキャラクターが立っていて、胸のあたりから出た時分針が回っていますよね。それは二次元な感じですが、この時計では猫を上から見て、全部立体にしたいと思ったんです。すべての部品を立体にするには、上から見た図であれば網羅できると思って」
大森氏「この尻尾(しっぽ)が時針、足が分針です。手は秒針になっていて、常に動いている。なので、この子はもう命が宿ってますよっていう意味なんです」
大森氏「顔のパーツはステンレス製。両面塗装印刷をして、ガラス風防の裏から接着剤で貼って浮かして留めています。そうすると、この四つの体が重なったとき、キャラクターができあがるんです。ケースバックも、テンプが見える窓を足跡型に抜きました」
大森氏「この猫はセイコーのオリジナルキャラなんですが、実はストーリー的なものがあって、初めは普通の猫だったんですよ。でも、旅の途中でセイコー村に入ると二足歩行になった。魔法がかかった妖精になるんです」
大森氏「ヒゲが片方だけ巻いているのは、機械式ムーブメントのヒゲぜんまいがモチーフです。この子のヒゲを切って時計のゼンマイを修理したことがあって、そのヒゲがまた生えてきた、というストーリーらしいです」
実際に発売された「こだわりすぎ」の時計も展示
会場の2階には、普段なかなかお目にかかれないセイコーの貴重なアーカイブ、それも、本イベントの趣旨に合わせたこだわりのデザインを持つ時計たちが展示されている。これらも見どころだ。
セイコーウオッチの「こだわりすぎた腕時計展」は、2026年3月29日まで入場無料で開催中。SNSへの投稿やアンケートに回答した来場者には、power design projectステッカーやカードルーペがプレゼントされる。この春休みに、ぜひ出かけてみてはいかがだろうか。










