ビックカメラは2月25日、新たな独自ブランド「ビックアイデア」を発表しました。

「ビックアイデア」では、ユーザーが生活や家電製品などに対して抱く「あったらいいな」「こうだったらいいのに」といった“欲”を起点に、専門性の高いビックカメラの売り場販売員「マイスター」やメーカーらが加わって独自のPB(プライベートブランド)商品を開発、順次展開していきます。

  • ビックカメラの新しいPB「ビックアイデア」

    ビックカメラの新しいPB「ビックアイデア」

  • コンセプトは「良いより、よくぞ。」。よくぞ作ってくれたと思ってもらえる商品を展開していく

    コンセプトは「良いより、よくぞ。」。よくぞ作ってくれたと思ってもらえる商品を展開していく

ユーザーの“欲”を起点にPBを再定義

第1弾商品のひとつが、小型・軽量・大風量かつ、収納性も備えたドライヤー「Karen Bloom Flow Dryer」(9,980円)です。

一見するとトレンドを押さえた普通の小型ドライヤーですが、“ドライヤーは収納しにくい”といったユーザーの声がマイスターなどを通じて寄せられていたことから、本体にフックを搭載。手軽に引っ掛け収納ができるようになっています。

このほか、部屋干し用や乾燥機用など、特定用途を想定した「ためのタオル」シリーズ(1,180円~)といった非家電商品も多数ラインナップに加わりました。

  • Karen Bloom Flow Dryer。小型、大風量というトレンドを押さえながら引っ掛け収納もできるドライヤーだ

    Karen Bloom Flow Dryer。小型、大風量というトレンドを押さえながら引っ掛け収納もできるドライヤーだ

  • 「ためのタオル」は「洗濯物を干す人」「乾燥機を使う人」「髪をいたわる人」など、利用シーンに特化して開発したタオル。伊澤タオルと共同で開発

    「ためのタオル」は「洗濯物を干す人」「乾燥機を使う人」「髪をいたわる人」など、利用シーンに特化して開発したタオル。伊澤タオルと共同で開発

  • ストレートとカールの両方に対応したヘアアイロン「BI form 2way HAIR IRON」(3,980円)

    ストレートとカールの両方に対応したヘアアイロン「BI form 2way HAIR IRON」(3,980円)

  • PCスタンドや柔らかいUSBケーブルなども

    PCスタンドや柔らかいUSBケーブルなども

  • 夏に便利なハンディファンや冷却アイテムも多く揃えた

「ビックアイデア」商品開発の起点は、顧客の潜在的な“物欲”。担当する商品開発事業チームが、専門知識を持つ売り場販売員(特に深い専門知識を持った300名の精鋭「マイスター」)やSNSなどを通じて、顧客のリアルな声を収集します。

その声を基に、マイスターや各ジャンルのトップメーカーとなる社外パートナーと共に、顧客が「よくぞ作ってくれた」と思える商品を開発。そして、新たなフィードバックを得ることで次の開発へつなげるという「物欲科学サイクル」を構築していく予定です。

  • ビックアイデアで展開する開発サイクル

    ビックアイデアで展開する開発サイクル

また2月25日から、ユーザーの声を直接商品開発につなげる取り組みとして、SNSを通じて広く要望を募る「欲の窓口」を開設。ハッシュタグ「#つくってほしい」を付け投稿すると、ビックアイデアの商品開発チームが内容を確認し、共創型開発につなげる方針です。

  • ビックアイデアの発表会では、お笑いトリオ「ネプチューン」の堀内健さんと、タレントの朝日奈央さんが駆け付けた。消費者目線の新商品アイデアとして、堀内さんは熱々の食事を素早く冷ます「逆電子レンジ」、朝日奈央さんは背中をポンポン叩いてくれる“癒し系”マッサージ機などを考案。いずれも商品開発担当者から好評を得ていた

    ビックアイデアの発表会では、お笑いトリオ「ネプチューン」の堀内健さんと、タレントの朝日奈央さんが駆け付けた。消費者目線の新商品アイデアとして、堀内さんは熱々の食事を素早く冷ます「逆電子レンジ」、朝日奈央さんは背中をポンポン叩いてくれる“癒し系”マッサージ機などを考案。いずれも商品開発担当者から好評を得ていた

売り場発想で「良いより、よくぞ。」の新製品

ビックカメラにはもともと、「ORIGINAL BASIC」「ORIGINAL SELECT」「HashTAG」という3つの既存ブランドが存在しました。新ブランド「ビックアイデア」はこれら3つのブランドを統合・発展させるもので、旧ブランドは消滅します。

ブランドコンセプトは「良いより、よくぞ。」。これはただ品質が良いだけでなく、生活に驚きや喜びの変化をもたらし「よくぞ作ってくれた!」と顧客に感動してもらえるようなアイデアを形にする、という方向性から設定されたものです

ビックカメラ 代表取締役社長の秋保徹氏は、ネット通販やAIレコメンデーションの進化によって買い物は便利になった一方、「予期せぬ商品との出会い」という買い物の喜びが失われつつあると「ビックアイデア」を生んだ背景を説明。

新PB「ビックアイデア」を通じて、豊富な品揃えによる顕在的な“ほしい”の「解消」に加え、多様な専門店の集合体という強みを活かし、ユーザーが気づかなかった潜在的な“ほしい”を「解放」するという独自の価値を提供し、買い物の喜びを創造していくとしました。

  • 秋保氏は、ビックカメラの由来である「ビック」はバリ島の言葉で“中身を伴った大きさ”を意味する「ビック」だと説明。そこから、今回の新ブランド「ビックアイデア」も「中身を伴った我々にしかできない価値をお届けしたい」とアピール

    秋保氏は、ビックカメラの由来である「ビック」はバリ島の言葉で“中身を伴った大きさ”を意味する「ビック」だと説明。そこから、今回の新ブランド「ビックアイデア」も「中身を伴った我々にしかできない価値をお届けしたい」とアピール

  • スマートフォンやカメラ、時計、お酒など多様な商品を取り揃え、かつそれぞれの売り場に専門知識を持った販売員が集まっている「専門店の集合体」であることがビックカメラの強みとする

    スマートフォンやカメラ、時計、お酒など多様な商品を取り揃え、かつそれぞれの売り場に専門知識を持った販売員が集まっている「専門店の集合体」であることがビックカメラの強みとする

  • ビックアイデアではユーザーによる「ほしい!」の解消と解放を狙う

    ビックアイデアではユーザーによる「ほしい!」の解消と解放を狙う

家電×非家電で拡張。春夏・秋冬に製品群を投入

ユーザー視点から生まれる率直な意見をPB商品の開発に活かす取り組みは小売店を中心に広がっており、例えばドン・キホーテの「マジボイス」やワークマンのアンバサダー制度、西友の「みなさまのお墨付き」などが挙げられます。

ビックアイデアも、ブランドを1つに統合しユーザー認知の拡大へつなげるほか、企業やPBを好きでいてくれるファン層の強化も狙います。将来的には家電・非家電の比率を半々、あるいは非家電のほうが高い割合になる可能性もあるとのこと(ビックカメラ 商品開発室の有末航太朗室長)。

  • ビックカメラ 商品開発室の有末航太朗室長。商品開発チームは約25名体制で運営されている

    ビックカメラ 商品開発室の有末航太朗室長。商品開発チームは約25名体制で運営されている

  • 「ビックアイデア」における目標売上高は2030年時点で1,000億円。2025年8月期の通期売上高約9,744億円の約1割に相当する規模だ

    「ビックアイデア」における目標売上高は2030年時点で1,000億円。2025年8月期の通期売上高約9,744億円の約1割に相当する規模だ

「ビックアイデア」商品は春夏・秋冬のシーズンコレクションとして、“驚きのあるラインナップ”を継続的に投入していく予定です。なお今回の第1弾新製品群は春夏コレクションとなり、ハンディファンやスポットクーラーなど、夏向け製品を中心に揃えられています。

「ビックアイデア」製品群は2026年3月14日にグランドオープンする新ランドマーク店、ビックカメラ池袋西口IT tower店に設置する「ビックアイデアブース」(IT tower TOKYO 4階)にて先行販売を開始。その後、4月1日からビックカメラ、コジマ各店およびインターネット通販サイトにて、順次販売していきます。