10月31日から一般公開が始まった「Japan Mobility Show 2025」。自動車メーカーが子供向け体験ブースを展開する「Out of KidZania in JMS2025」で、マツダが出展する「砂型鋳造・磨き・塗装職人の仕事」を一足先に見学してきました。
2023年の同イベントでも砂型鋳造の体験が実施され、当時SNSで「子ども向けなのにガチすぎる」「シブすぎる職業体験」と大きな話題になっていたプログラムです。今回もブース外観からしてそのガチさは健在、相変わらずの本格ぶりに驚かされました。
大人も挑戦してみたくなる企画ですが、残念ながら参加資格があるのは小学生(小1~小6)のみなのでご注意ください。
工程その1:砂型でミニロードスターの素材をつくる
まず体験するのは、砂型づくり。前回はメダルを鋳造する企画でしたが、今回は小さな金属製のロードスターを作っていきます。
専用の型に砂を入れ、工具を複数使ってしっかりと押し固めていきます。一見すると砂遊びに似て簡単そうに見えますが、この工程が一番難しいポイントとのこと。
スタッフの方によると、参加したお子さんの成功率は7割から8割くらいだそう。子どもの力で問題なく成型はできるそうなので、力加減だけの問題ではなく、繊細な技術が必要なようです。
工程その2:磨き職人の仕事を体験
職人さんの手で金属を型に流し込んでもらい、冷却が完了したら、次は磨きの工程です。ここでは40秒きっかりという制限時間の中で、やすりがけを完了させます。時間管理の厳しさも、本物の工場さながらです。
工程その3:塗装に挑戦
最後は塗装工程。エアブラシを使って、指導通りに色を塗っていきます。塗装のコツを事前にしっかり教えてくれます。プロの技術を間近で学べる貴重な機会です。
乾燥してもらったら自分で箱につめて、お土産に持って帰ることができます。シリアルナンバーも振られているので、とてもいい記念になりますね。
現役職人による本格指導
このプログラムの特徴は、指導するスタッフが現役の職人さんであること。わざわざ広島の工場から来ているそうで、その本気度が伝わってきます。
ブース内の雰囲気も徹底していて、工場内の掲示物まで再現されています。床の色や壁面の配管など、細部までこだわった空間で、子どもたちは現場と同様、整理整頓や指差し確認、始めと終わりのあいさつまで臨場感たっぷりに体験できます。
他メーカーも本格派プログラムが充実
マツダだけでなく、他のメーカーも負けず劣らずガチなプログラムぞろい。トヨタは金属パーツ製造や空飛ぶ乗り物の設計、日産は真空成型機を使ったボディ成型、SUBARUはレーシングカーのタイヤ交換やライト点検、ホンダはパーソナルモビリティの開発エンジニア体験など、どれも本格的な職業体験ばかり。お子さんの興味に合わせて選べるのも魅力です。
これらの「ガチ」企画のほか、缶バッジづくりや塗り絵など未就学児向けプログラムも展開されているので、小さい年齢の子も楽しめます。
これらの体験プログラムは事前予約制ですが、注目度が非常に高く、すでに取材段階で満員御礼に近い予約状況だということでした。しかしまだチャンスはあり、入場後に申し込める当日枠も用意されています。
お子さんに本格的なモノづくりやクルマづくりの仕事を体験させたい方は、ジャパンモビリティショー公式アプリから予約枠のゲットに挑戦してみてください!

















