米AMDは10月29日(現地時間)、同社グラフィックス製品向けの最新ドライバ「AMD Radeon Software Adrenalin 25.10.2」を公開した。最新ゲームへの対応に加えて、複数の脆弱性にも対応されている。

  • 「AMD Radeon Software Adrenalin 25.10.2」公開。『バトルフィールド6』正式対応、脆弱性対応も

    「AMD Radeon Software Adrenalin 25.10.2」公開。『バトルフィールド6』正式対応、脆弱性対応も

『バトルフィールド6』『Vampire: The Masquerade - Bloodlines 2』に対応し、「AMD Ryzen AI 5 330」を新しくサポートするドライバアップデート。Vulkan環境への機能拡充も行われたほか、複数の不具合を解消。コードが付与されて報告されていた脆弱性にも対処されている。

修正済みの問題

  • Radeon RX 7900シリーズグラフィックス製品で『The Last of Us Part II』をプレイ中に、アプリケーションが不定期にクラッシュする現象が発生する場合がある。
  • Ryzen AI 300シリーズやRyzen 8000シリーズなどの一部AMD Ryzenプロセッサでは、『FBC: Firebreak』をプレイ中にアプリケーションが不定期にクラッシュする現象が発生する場合がある。
  • Radeon RX 7000シリーズグラフィックス製品で『GTFO』をプレイ中に、スキャンラインの欠落による画像の破損が発生する場合がある。
  • Radeon RX 7000シリーズを含む一部AMD Radeonグラフィックス製品で、80Hzまたは90HzリフレッシュレートのVRヘッドセット使用時にゲームのカクつきが発生する場合がある。
  • Radeon RX 9070シリーズグラフィックス製品で『NBA 2K25』をMyCareerモードでプレイ中に、アプリケーションが不定期にクラッシュする現象が発生する場合がある。
  • Radeon RX 9000および7000シリーズなどの一部AMD Radeonグラフィックス製品で『Baldur’s Gate 3』をプレイ中に、カクつきが発生する場合がある。
  • Radeon RX 6000シリーズグラフィックス製品で『Serious Sam 4』をプレイ中に、テクスチャのちらつきや破損が発生する場合がある。
  • Radeon RX 7000およびRX 9000シリーズグラフィックス製品で『VTOL VR』をプレイ中に、左目側の影に異常が表示される場合がある。

既知の問題

  • パストレーシング機能を有効にした状態で『サイバーパンク2077』の保存済みゲームをロードする際、アプリケーションの予期せぬクラッシュやドライバのタイムアウトが発生する場合がある。AMDでは現在、開発者と協力してこの問題の解決に取り組んでおり、可能な限り早期の修正版リリースを目指しています。
  • AMD Ryzen AI 9 HX 370搭載システムで『Battlefield 6』をプレイしている場合、アプリケーションの予期せぬクラッシュやドライバのタイムアウトが発生することがある。
  • Radeon RX 7000シリーズ製品でメディア再生中にタスクを切り替えながら『Roblox Player』(Car Zone Racing & Drifting)をプレイしている際、アプリケーションの予期せぬクラッシュやドライバのタイムアウトが発生する場合がある。
  • 一部のAMDグラフィックス製品で『Battlefield 6』をAMD RecordおよびStream機能を使用してプレイしている場合、テクスチャのちらつきや破損が発生することがある。
  • Radeon Anti-Lag 2オプションが、Radeon Anti-Lag 2を有効にした状態で『Counter-Strike 2』(DX11)を実行する際、Radeon RX 9070 XTなどの特定のAMDグラフィックス製品では利用できない場合がある。

解消した脆弱性

CVE-2023-4969 (RDNA only), CVE-2024-21969 (RDNA only), CVE-2024-36323, CVE-2024-36325, CVE-2024-36333, CVE-2025-61964, CVE-2025-61965, CVE-2025-61966, CVE-2025-61967, CVE-2025-61968