一般的に電化製品の「電源オフ」は、完全な機能停止を意味します。スリープや省エネモードといった状態では、大半の機能は停止していても特定のアクションには反応するものですが、電源オフのときは無反応が当たり前。iPhoneもそういうものだろう、と類推適用してしまうのも無理はありません。

しかし、iPhoneには電源をオフにしても動作を続ける機能が存在します。電源をオフにすると回路には電流が流れないため、ディスプレイやカメラ、ワイヤレス通信などほぼすべての機能が停止した状態となりますが、「探すネットワーク」と「NFC/FeliCaチップ関連機能」については例外です。

iOS 15以降が動作するiPhone 11以降のモデルは、電源オフ/バッテリー切れの状態でもBluetooth LE経由で付近のAppleデバイスへ位置情報を送信することができます。詳細なしくみは明かされていませんが、iOSが動作していないときでも独立して稼働できるICと電源が用意され、極めて少ない電力でも動作するBluetooth LEにより信号が送信されることで「探すネットワーク」が実現されています。

SuicaやPASMOなど支払いカード/エクスプレスカードに指定された交通系ICカードは、電源オフから数時間は使えるよう設計されています(予備電力機能)。ただし、この機能はバッテリー残量が尽きて自動シャットダウンされたときに動作するもので、ユーザが手動で電源オフの操作を行った場合は対象外です。

  • iPhoneには「電源オフ」の間も動き続ける機能があります