自然な「カメラ」の描写
「Galaxy Z Fold7」では、薄型化が図られつつも、カメラ性能は向上しました。「Galaxy Z Fold6」はメインカメラが5,000万画素、超広角カメラが1,200万画素、望遠カメラが1,000万画素というトリプルカメラでしたが、「Galaxy Z Fold7」ではメインカメラが2億画素となり、同社の最上位モデルである「Galaxy S25 Ultra」と同等になりました。超広角カメラ/望遠カメラはそれぞれ5,000万画素なのでその点ではまだ「Galaxy S25 Ultra」が上回っていますが、メインカメラの性能は最上位モデルに匹敵するレベルになっています。
「Galaxy Z Fold6」と比べると、シャープネスがより自然になって、ノイズも削減されました。これは2億画素化によりピクセルビニングによる画素ピッチが大型化したことが影響しているのでしょう。また、やや過剰な色合いだった従来機種に比べて、自然な色再現になっているなど、画像処理での改善もあるようです。
-

全体的に自然で破綻のない描写
-

同じシーンを「Galaxy Z Fold6」で撮影したもの。やや明るめに写ることが多いようです
-

中心部を拡大したところ。左が「Galaxy Z Fold7」、右が「Galaxy Z Fold6」で撮影したもの。特に遠景の描写で、「Galaxy Z Fold6」の方がシャープネスが強く線が太いように感じます
ただシーンによっては、細部がのっぺりしている点が気になりました。拡大しないと分からないところではありますが、レンガの一部が表現されていないなど、細かい描写ができていないシーンがありました。
-

こんどは夜景。「Galaxy Z Fold7」は明暗のコントラストが自然で低ノイズ
-

「Galaxy Z Fold6」はやや暗部を持ち上げすぎている印象です
-

拡大してみると、「Galaxy Z Fold7」の撮影例(左)ではレンガの描写ができていないところがあります
とはいえ、一定以上の精度で写りはしますし、色味が自然になったので一見して見栄えはよくなっています。カメラの描写について新鮮な驚きがなくなったことが、昨今のスマートフォンカメラが抱える課題かもしれませんが、動画や写真の撮影でも困ることはなさそうです。
-

超広角カメラの撮影サンプル。35mm判換算では「Galaxy Z Fold6」と同じ13mm相当ですが、レンズの実焦点距離は2.2mmで、「Galaxy Z Fold6」の1.7mmよりも長くなっており、センサーサイズが変更されています。描写はやはりシャープネスが抑えられて自然
-

こちらは「Galaxy Z Fold6」の撮影サンプル。周辺まで解像しようとしてノイズが強調されています。逆に「Galaxy Z Fold7」は周辺がのっぺりとしている印象
カメラのスペックとしては、メインカメラが2億画素になったこと以外に「Galaxy Z Fold6」との違いは多くはありません。前述の通り解像感や色味、露出制御などが変わり、「スマートフォンカメラ」というよりは「カメラ」らしい写りになっています。多少好みで分かれるところはあるかもしれませんが、より自然になっていると感じます。
また、2億画素センサーからピクセルビニングで「12MP」「50MP」の記録が可能ですが、「Galaxy Z Fold6」が5,000万画素センサーであったため、同じ「50MP」の記録画素でもかなり描写性能は向上しています。ちなみに「200MP」での記録は、「Galaxy Z Fold6」の「50MP」よりは低画質であるようでした。ただ、「50MP」が実用的になったという点はメリットでしょう。
-

「Galaxy Z Fold7」で、「50MP」の撮影。ピクセルビニングによって十分実用的でしょう
-

同じ状況で、「Galaxy Z Fold6」の撮影例はやや厳しいという印象
-

拡大してみると、やはりその差は歴然。ここでは右が「Galaxy Z Fold7」、左が「Galaxy Fold6」です
-

「Galaxy Z Fold7」の「200MP」の撮影例
-

「Galaxy Z Fold7」の「200MP」(左)と「Galaxy Z Fold6」の「50MP」(右)との比較。解像度が高いとはいえ、さすがに常用するには厳しいレベル
ちなみに、レンズとセンサーが変更になったためか、マクロ性能は低下しているようにと思われました。特に食事を撮ろうとすると、「Galaxy Z Fold6」ではメインカメラで撮影できていたのに、「Galaxy Z Fold7」では超広角カメラに切り替わっていました。
-

料理の写真を撮ろうとしたところ、「Galaxy Z Fold7」では超広角カメラに切り替わり、デジタルズームでの撮影になりました。ただ、隅々までピントが合うというメリットはあります。
-

「Galaxy Z Fold6」で同じように撮ろうとしたところ、こちらはメインカメラのままで撮影できました。画質はこちらの上のようですが、周辺部がボケています
-

高い描写性能を実現
-

派手になりすぎない色再現で好感が持てます
-

設定は基本的にはカメラ任せで問題ないでしょう
-

時々マイナス補正をした方がリアルな写りになります
-

望遠カメラはどちらも同じスペックなので同等と考えられます。ただ、やはり明るく写る「Galaxy Z Fold6」と自然な「Galaxy Z Fold7」という対比が見られます。こちらが「Galaxy Z Fold7」で撮影したもの
-

こちらは「Galaxy Z Fold6」での撮影例
-

望遠カメラでも、やはりシャープネスの処理には違いがあります。こちらが「Galaxy Z Fold7」で撮影したもの
-

こちらが「Galaxy Z Fold6」で撮影したものになります
