発表時に「価格が高すぎる」と落胆の声が多く上がった「iPhone 16e」だが、実際にiPhone 16eを購入した人の9割超が「満足」と回答していることが明らかになった。批判された価格も、6割超が「妥当、安い」と納得していた。

  • iPhone 16e購入者の実に9割超が「満足」と回答していることが分かった

調査会社のセレクトラ・ジャパンが2025年6月末に実施した「セレクトラ・ジャパン株式会社 格安SIM・スマホ部門による調査」によると、2025年2月に発売したiPhone 16e購入者100名のうち、91%が「満足」と回答。満足度の内訳は「とても満足」が29%、「満足」が62%。「やや不満」はわずか2%で、「不満」の回答はなかった。

当初批判された価格については「妥当」「安いと思う」と答えた人が66%を占め、性能に見合った価格設定だと評価されていることが分かった。ただ、「高いと思う」の回答も34%あり、「廉価版としては高い」と感じる層も一定数いることがうかがえる。

さまざまなスペック面を5点満点で評価する回答では、操作性が4.47点、バッテリーの持ちが4.46点と高得点をマーク。カメラ性能は4.25点、デザインは4.1点といくぶん低く、発熱・動作の安定性が3.85点と最も低くなった。

iPhone 16eの購入者がどの機種から買い替えたか、という質問では、iPhone 13/14シリーズの回答がもっとも多かった。新世代チップ搭載による処理性能の向上、Apple Intelligenceへの対応、端子のUSB Type-C化などを評価し、買い替えにつながったとみられる。iPhone 11以前の古い世代を含む「その他のiPhone」も割合が高く、価格重視の層の受け皿になっていることもうかがえる。

  • iPhone 16eは「どうしてもiPhoneがいい、だけど手ごろな価格がいい」と考える人に響くiPhoneとなっていた