チャットやメールですばやく文章を綴るコツのひとつに、「予測変換機能」の活用があります。次にどのような単語が入力されるかを最初の数文字で予測し、ソフトウェアキーボードの上に入力候補としてくれるので、長い単語の入力を大幅にスピードアップできます。
しかし、この予測変換機能にはやや扱い注意な側面があります。利用頻度が高いと判断されると、入力候補の上位に表示されてしまうからです。家族がそばにいるとき、始まりの文字が重複するレースについて調べようと「れー」まで入力したところ、入力候補の先頭に「レースクイーン」と表示されたら...この人はいつもレースクイーンについて調べているのだろうな、と思われてしまうこと必定です。
そのような他人には見せられない予測変換候補は、削除することで解決できます。「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」の順に画面を開き、表示されたメニューの「キーボードの変換学習をリセット」をタップすれば予測変換機能が学習した内容はクリアされ、利用頻度の高い変換候補が先頭付近に表示されることはなくなります。
そもそも他人に見せられない予測変換候補を残したくないという場合は、Safariの場合「プライベートブラウズ」を利用するといいでしょう。モード切り替えのひと手間がかかるうえ、閲覧履歴が残らず再び同じページを表示するとき苦労するという難点はあるものの、どのような単語を入力/変換しても予測変換機能は学習しません。ここぞ、という調べものをするときにはプライベートブラウズがお勧めですよ。