Q:ChatGPTを使うと文章を作成できますが、Apple Intelligenceとの連係ではどのように作成しますか?

A:Apple Intelligenceの「作文ツール」からChatGPTと連係します。文章だけでなく、絵も作成できます

Apple Intelligenceの「作文ツール」について、本連載ではこれまでに、作文ツールの基本と校正機能文章を書き直す機能文章を要約したり整理したりする機能を紹介してきました。これらはすべて、Apple Intelligence自体の機能です。

今回は、作文ツールのもうひとつの機能、ChatGPTとの連係を取り上げます。

Apple IntelligenceとChatGPTを連係して使う

Apple IntelligenceとChatGPTの連係や、両者の特徴などについては、本連載の以前の記事で紹介しました。

簡単におさらいすると、Apple Intelligenceは基本的にはデバイス内でリクエストに対する処理を実行します。そしてApple Intelligenceで処理できないリクエストはChatGPTと連係して実行できますが、外部サービスであるChatGPTとの情報のやりとりを許可する必要があります。

このことを前提として知った上で、作文ツールとChatGPTの連係機能を使ってみましょう。

後ほど、この機能でメールの文章を書きたいと思いますので、「メール」アプリで操作してみます。ほかのアプリでも操作は同様です。

  • 新規メールメッセージのウインドウ上部にある「作文ツールを表示」をクリックします。作文ツールが表示されたら「作文」をクリックします。ここからChatGPTと連係します

  • これまでChatGPTとの連係機能を使ったことがない場合や、連係を許可していない場合は、このように表示されます。「ChatGPTを設定」をクリックします

  • ChatGPTとの連係でできることが表示されます。目を通し、「次へ」をクリックします

  • プライバシーに関する説明が表示されます。目を通し、「ChatGPTを有効にする」をクリックします

  • ChatGPTと連係できるようになりました

文章を作成する

この後の使い方は、ChatGPTをブラウザやアプリで使うのと似ています。

  • ChatGPTにやってもらいたいことを入力し、returnキーを押します

  • 文章が作成されました。この文章に調整を加えることもできます。「さらにフォーマルな表現に変更する」をクリックしてみます

  • 「さらにフォーマルな表現に変更する」と入力されるので、returnキーを押します

  • 文章が変更されました。1つ前のほうが良かったと思ったら、「前を表示します」アイコンをクリックします

文章を元にして絵を作成する

「作文ツール」という名前の機能から使用するものではありますが、ChatGPTとの連係で絵を作成することもできます。 「メモ」アプリで書いた箇条書きを元にして試してみます。

  • 文章を選択し、ウインドウ上部にある「作文ツールを表示」をクリックします。作文ツールが表示されたら「作文」をクリックします

  • 「この文章を絵にして」と入力して、returnキーを押します

  • 絵が作成されました。必要であれば、さらに調整できます「+」をクリックして、参考になる写真や書類を追加することもできます

  • 作文ツール以外の場所でクリックすると、絵がメモのページに挿入されます

ただし、元の文章は消えて、絵に置き換えられる結果となりました。絵を作成する前に、文章をどこかにコピー&ペーストしてとっておくほうがよさそうです。 「編集」メニューの「取り消し」を選択して文章に戻すことはできますが、この場合は作成された絵がなくなってしまいます。

元の文章なしで絵を作成する

元の文章がなくても、ChatGPTで絵を作成できます。

  • 作文ツールを表示し、「作文」をクリックします

  • 描いてほしい内容を入力して、returnキーを押します

  • このように描かれました

ChatGPTの使用を許可しない設定にする

プライバシーの懸念がある場合などは、ChatGPTを使用しない設定にすることができます。 以前の記事で取り上げたので繰り返しになりますが、紹介しておきます。

  • 「システム設定」を開き、左側で「Apple IntelligenceとSiri」をクリックします。右側を下へスクロールし、「ChatGPT」をクリックします

  • 「ChatGPTを使用」のスイッチをクリックしてオフにします

  • オフにした後、再び使用するには「設定」をクリックします。または前述の通り、次に使おうとしたときに設定が表示されます

【今回の余談】
ChatGPTはブラウザやアプリでも利用できますが、その場合は作成した文章や絵をコピーまたはダウンロードし、最終的に使うアプリに挿入する操作が必要です。 Apple Intelligenceの作文ツールとの連係では、例えば上述のように最終的にメールとして送るなら「メール」アプリからChatGPTを利用できて便利です
それでは次回も、よろしくお願いします。