Q:Apple Intelligenceで、文章の要点をまとめることはできますか?

A:元の文章を短くまとめるほか、リストや表として整理する機能もあります

Apple Intelligenceの機能のうち、文章を扱う機能は「作文ツール」としてまとめられています。

本連載ではこれまでの記事で、作文ツールの基本と校正機能文章を書き直す機能を紹介しました。

今回は、文章を要約したり整理したりする機能を取り上げます。

文章の要約や要点を作成する

文章を短くまとめる機能から紹介します。以下の図では「メモ」アプリを使用していますが、ほかのアプリでも同様です。なお、文章に書かれているおにぎりについての内容は架空のものです。念のため。

  • 文章を選択し、上部の「作文ツールを表示」をクリックします。作文ツールが表示されたら「要約」をクリックします

  • 要約されました。左下の「置き換え」をクリックすると、元の文章がこの要約に置き換えられます。「コピー」をクリックしてこの要約をコピーし、別のところにペーストすることもできます

  • 今度は作文ツールの「要点」をクリックしてみます

  • 要点が作成されました

「要約」では短い文章にまとめられます。「要点」は「要約」よりは長く、可能な場合は箇条書きの形式でまとめられます。

とはいえ、いろいろ試してみた限り、元の文章の長さや内容によって「要約」と「要点」の結果があまり変わらないこともありました。この機能を使うときに試してみてください。

文章をリストや表にする

元の文章によっては、リストや表の形で整理することもできます。

  • 作文ツールの「リスト」をクリックします

  • このようなリストになりました。「完了」をクリックすると、元の文章がこのリストに置き換えられます

  • 「元に戻す」をクリックすると、リストは消え、元の文章に戻ります。その右隣の「原文を表示します」アイコンをクリックすると、元の文章とリストが交互に表示され、比較できます

  • 今度は、作文ツールの「表」をクリックします

  • このような表になりました

元の文章はリストや表にしやすい内容だったと思います。文章によっては、作文ツールの「リスト」や「表」はエラーになって実行されないことがあるようです。

ウェブの文章をまとめる

ここまでは自分で書いた文章を要約したり整理したりしてみましたが、ほかの人が書いたものを読むときもこの機能を活用できます。

例として、Appleのウェブサイトで公開されているNewsroomのページで試してみます。

  • ウェブページ上で、要約したい文章をドラッグして選択します。controlキーを押しながらクリックし「作文ツール」のサブメニューで使いたい機能をクリックします。例として「要点を作成する」をクリックします

  • このように要点が作成されました

ところで、作文ツールの話からは少しそれますが、「Safari」で文章を選択しづらい場合はリーダー表示にすると操作しやすいかもしれません。

  • 上部フィールドの左端にあるアイコンをクリックし、「リーダーを表示」をクリックします

  • シンプルなリーダー表示になります。この表示で文章を選択し、controlキーを押しながらクリックして作文ツールを利用できます

  • 上部フィールドの左端にあるアイコンをクリックして「リーダーを非表示」をクリックすると、元の表示に戻ります

ただし、リーダー表示にできないウェブページもあります。

PDFの文章もまとめられる

PDFでも作文ツールを利用して、文章をまとめられます。例として、Appleの「環境」サイトからダウンロードしたPDFを「プレビュー」アプリで開いて操作します。

  • PDFを「プレビュー」アプリで開いています。文章を選択し、controlキーを押しながらクリックして作文ツールを利用できます

  • 英語版のPDFも同様に操作できます。例として「作文ツール」の「要点を作成する」をクリックします

  • このように要点が作成されました

iPhoneではスクリーンショットなどから作文ツールを使える

iPhoneではスクリーンショットや写真に写っている文章を要約することもできます。これも、Appleのウェブサイトで公開されているNewsroomのページを使い、このページのスクリーンショットを「写真」アプリで開いて試してみます。

  • 「写真」アプリです。文章をドラッグするように指を動かすと選択できます。選択するとメニューが表示されるので「作文ツール」をタップします

  • 作文ツールが表示されます。例として「要点」をタップします

  • 要点が作成されました。「コピー」をタップして、別のアプリの書類にペーストできます

【今回の余談】
すぐ上で、iPhoneの「写真」アプリでの操作を紹介しました。Macでもスクリーンショットや写真を「プレビュー」アプリや「写真」アプリで開いて試してみましたが、本稿執筆時点では、文章を選択してcontrolキーを押しながらクリックしても「作文ツール」のメニューは表示されませんでした。今後、変更されるでしょうか。
それでは次回も、よろしくお願いします。