FCNTは6月17日、折りたたみ式ケータイ「らくらくホン F-41F」を発表した。6年ぶりに投入する新機種。古くからのユーザーが使い慣れたテンキーやワンタッチダイヤルなどを継承しつつ、音声の聞きやすさや文字の見やすさを改善した。昨今のオレオレ詐欺の増加を受け、迷惑電話や詐欺メール対策機能も強化した。充電端子はUSB Type-Cに改良した。

3G通信を採用するNTTドコモのFOMAが2026年3月に終了することを受け、4G通信に対応した本機への買い替えを促す。発売は8月上旬以降の予定で、価格は未定。

  • 6年ぶりに一新した「らくらくホン」。昨今の社会情勢を反映して迷惑電話&メールの撃退機能を搭載したほか、充電端子はUSB Type-Cに改良した

  • おなじみのフィーチャーフォンのスタイルを継承。OSはAndroidではない

  • NTTドコモのFOMAが2026年3月に終了するため、3G対応の従来のらくらくホンは使えなくなる。その買い替え需要を見込む

使い慣れたメニュー画面や大きな天気、家族などにすぐ電話で切るワンタッチダイヤルなど、従来モデルで好評の装備や機能を継承したフィーチャーフォン(ケータイ)。OSはAndroidではなく独自OSを採用しており、LINEなどのアプリは利用できない。

  • カラーはネイビーとホワイトの2色

  • ディスプレイの下に3つのワンタッチダイヤルを配置

  • 大きく押しやすいテンキーは健在だ。左下に「使い方」ボタンを用意する

本体は防水(IPX5/8)と防塵(IP6X)に対応するほか、MIL規格14項目に対応した耐衝撃性も備える。

  • 防水構造となっており、うっかりお風呂に落としても問題ない

文字表示のフォントに、ユニバーサルデザインフォントである“UD新丸ゴ”を採用し、見やすさを向上した。音声面は、2つのマイクを使って周囲の雑音を抑え、クリアな声を相手に届ける「スーパーダブルマイク」や、通話中に周囲の雑音に応じて相手の声を聞き取りやすく調整する「はっきりボイス」、音声の高音域を調整して音声を聞きやすくする「あわせるボイス」を搭載し、音声の聞きやすさも高めた。

  • フォントなどの改良で文字の見やすさを改善

  • 音声の高音域を調整するなどして音声を聞きやすくする機能も

迷惑電話対策機能と迷惑メール対策機能も標準で搭載する。迷惑電話対策機能は、電話帳未登録の番号から電話がかかってきた際、発信者側に通話を録音する旨のけん制メッセージを流す。迷惑メール対策機能「らくらく迷惑メール判定」は、怪しい内容のメールを受信すると、そのメールへの返信や電話応答、文中のリンク(URL)へのアクセスを行うことに注意を促すメッセージを表示する。

対人の無料サポートも用意する。自分では解決が難しいことや操作が分からない場合、テンキーの使い方ボタンを長押しすれば「らくらくホンセンター」につながり、オペレーターが電話でサポートしてくれる。通話料や利用料は無料。