米NVIDIAは、同社のクラウドゲーミングサービス「GeForce NOW」のSteam Deck向けネイティブアプリを正式にリリースした。これにより、Steam Deckユーザーはよりスムーズかつ高性能なクラウドゲーム体験を、専用アプリ経由で享受できるようになった。

これまでもSteam DeckではWebブラウザ経由でGeForce NOWを利用することが可能であったが、操作性やパフォーマンスの面で最適な手段とは言えなかった。Steam DeckのOSであるSteamOSに最適化されたネイティブアプリは、携帯型ゲーミングPCにおけるGeForce NOWの可能性を引き出すものである。

ネイティブアプリでは、「ゲーミングモード」の「Non-Steam」タブからGeForce Nowを起動可能。Webブラウザ経由よりも迅速にGeForce NOWでのゲームプレイを開始でき、より快適な操作環境を実現している。

クラウド上のRTXゲーミングリグからのストリーミングにより、最上位プランの「Ultimate」ではGeForce RTX 4080 GPUを搭載したゲーミングPCに相当する性能でのゲームプレイが可能となる。バッテリー面でも利点があり、NVIDIAによれば、GeForce NOW経由でゲームをプレイした場合、同じゲームをローカルで動かす場合と比較して最大50%のバッテリー寿命延長が見込まれるという。さらに、Steam Deckをテレビやモニターに接続することで、最大4K・60フレーム/秒でのストリーミングプレイが可能となる。HDR10、NVIDIA DLSS 4、Reflex技術にも対応している。

Steam Deckユーザーは、GeForce Nowを利用することで、グラフィックス負荷の高いAAAタイトルを、ハードウェアの制限を気にすることなく最大設定でプレイできるようになる。GeForce NOWは2,200以上のゲームタイトルをサポートしている。Steamをはじめ、Epic Games Store、Ubisoft Connect、Battle.net、Xboxなど複数のゲームプラットフォームに対応しており、ユーザーはこれらで購入・所有している対応タイトルをクラウド上でプレイすることが可能である。