ハイエンドスマートフォンとしては普通のカメラ
カメラはトリプルカメラで、メインは35mm換算で23.8mm相当のF1.9レンズを搭載した広角カメラ。センサーはソニー製のLytia 700で、1/1.56型というセンサーサイズとなっています。画素数は5,000万画素で、ピクセルビニングによって1,250万画素で記録可能。実質の画素ピッチは2μmです。
ASUSが得意とするジンバルを内蔵した光学式手ブレ補正機能も採用されています。補正角度が従来よりも向上して5度になったとしており、より安定した手ブレ補正が期待できます。
超広角カメラは1,300万画素センサーを搭載し、レンズは12.7mm相当。さらに3,200万画素の光学3倍望遠カメラを搭載しているところは「Pro」「Pro Edition」のみの特徴となります。無印の「ROG Phone 9」は、広角(メイン)カメラと超広角カメラに加えて500万画素のマクロカメラを搭載しており、望遠カメラは搭載されていません。
個人的にはマクロカメラより3倍望遠カメラの方が利便性は高いと感じます。ただし、そのぶんが本体代金へ上乗せされるわけで、このあたりは難しい判断です。
いずれにしても、ピクセルビニングを活用した望遠カメラを搭載する点はProのメリットです。極めて優れたカメラというほどではありませんが、一般的な用途では困ることなく、望遠画質も良好なので、単にゲームだけでなく、ハイエンドのスマートフォンとしても十分です。
カメラで見逃せないのは使い勝手の面で、ゲームで利用するAirTriggerをシャッターボタンとして利用することができます。AirTriggerはちょうどカメラのシャッターボタンとほぼ同じ位置にあるため、操作性としては良好です。変な場所にあるiPhone 16のカメラコントロールよりも使いやすい印象です。
ただし、AirTriggerのシャッターは縦持ちにしていると動作しないようで、また、かなり敏感に反応するため、カメラを起動して構えようとする間に指が触れて1~2枚撮影されてしまうことが多くありました。画像は消せばいいだけですが、機能自体をオフにもできるので、このあたりは使い込んでみてどう設定するかを検討するといいでしょう。
画質面での不満は特に感じません。望遠カメラもあるため、それなりに望遠にも強く、デジタルズームの10倍までであればそれなりによく写ります。
ジンバルは特に動画撮影向けですが、ブレの補正もよく効いていて、他社のハイエンド並みの補正はしてくれていそうです。