独自AI機能は必要最小限だが、Googleの機能も利用できる
流行のAI機能も搭載しています。レコーダーアプリは音声録音時に文字起こしが可能で、他社に比べてやや反応は遅い印象ですが、リアルタイムの文字起こしが可能です。別途「AIテキストキット」をダウンロードすることで要約機能も利用できます。
この要約機能は、極端に短くまとめるのではなく、フィラーなどを省いてきれいにまとめてくれる感じで、情報量が十分にあるので、個人的には好みでした。
全てオンデバイスで処理されるというのも安心ですが、そのためもあるのか処理速度は少し遅めです。AI性能としても高速なSoCではあるのですが、変換速度があまり速くないのは気になりました。
他にもAI通話翻訳やAI流し撮り機能も搭載。Googleのかこって検索やGeminiといった機能も搭載しており、編集マジックや消しゴムマジックといったGoogleフォトアプリの画像編集機能も対応しています。
充実しているというほどではありませんが、Googleがカバーしない部分のAI機能を盛り込んでいるという感じでしょうか。特にレコーダーは現実的なレベルの精度で使えそうです。
そのほかの「ROG Phone 9」の機能としては、eSIMに対応した点が新しいところです。今となってはそれほど珍しい機能ではないのですが、すぐに通信機能を追加できるなど、あると便利な機能なので重要な改善点でしょう。
ここまで見てきたように「ROG Phone 9」シリーズは、「ゲーミングスマートフォン」としてきちんとゲームに特化した機能を盛り込んだ、ハイエンドだけではないスマートフォンです。スマートフォンでフルにゲームを楽しみたいなら「Pro Edition」を是非購入したいところ。
それ以外の人にとっても、ハイエンドスマートフォンとしては十分選択肢に入ります。個人的には暇つぶしのミニゲーム「AniMe Vision」はつい遊んでしまいそうです。