日本でも販売中のシャオミの高性能スマートフォン「Xiaomi 15」シリーズ。デジタルカメラのような外観になるキットが使え、強力な望遠カメラも搭載する「Xiaomi 15 Ultra」に注目が集まっていますが、本体の大きさが一回り小ぶりな「Xiaomi 15」も性能は負けていません。特に152.3×71.2×8.08mm、191gというサイズ感から持ちやすく、使い勝手も良好です。

  • 小型サイズのハイエンドモデル、Xiaom 15

Xiaomi 15はサイズが小さいながらも性能は高く、チップセットはクアルコムの最上位モデル、Snapdragon 8 Eliteを搭載。バッテリー容量は5,240mAhで、急速充電も90Wと高速です。ディスプレイは6.36インチながら解像度は1,200×2,670ピクセルと高く、輝度も3,200nitsと明るくなっています。カメラはライカと協業した高性能なもので、広角、超広角、3倍望遠いずれも5,000万画素という仕様です。カメラとして使うときも小ぶりな本体は持ちやすいと感じます。

  • 小ぶりなサイズで写真撮影もしやすい

今回はミラノデザインウィークの取材でイタリアのミラノを訪問、雰囲気のある街中や、イベントの写真をXiaomi 15で撮影しました。片手でも握りやすく、カメラを起動した後の撮影モードの切り替えも楽に行えるなど旅先で使いやすい本体サイズだと感じました。

  • ミラノの街中を撮影

Xiaomi 15には撮影モードとして自然な色合いをそのまま記録できる「LEICA Authentic」モードと、AI補正による映える写真にしてくれる「LEICA Vibrant」モードがあります。古い建物が立ち並ぶヨーロッパの街中はLEICA Authenticで撮影したほうが建物の質感や街並みの雰囲気、歴史的な空気感を忠実に再現できるようです。さらにフィルターでライカのモノクロモードを使ってみると、カラーとは異なる、味わい深い景色を記録できると感じました。そこで、最新スマートフォンの最高のカメラを使いながら、あえてモノクロで撮影してみることにしました。

  • モノクロモードで撮影してみた

ミラノ取材滞在中のとある1日、という感じで朝から夜まで撮影してみます。まずは朝。地下鉄に乗って目的地まで向かいます。ミラノ市内は地下鉄とトラム、バス網が発達しており、公共交通機関で自在に動くことができます。

  • ミラノの朝は地下鉄での移動から始まる

ミラノデザインウィークはミラノの街中のあちこちで様々なイベントや展示が行われます。そのため1日2万歩程度歩き回ることになります。そのため朝もゆっくり出発したほうが、夕方まで体力を持たせられるでしょう。お昼前の出発なら地下鉄も空いているので、車内で1日の予定を再確認しながら取材に向かいます。

  • 午前中の地下鉄車内で1日の予定を確認

ミラノに限らずヨーロッパの各都市は古い建物が街中に多く残っており、建築時からある間取りを活かしたまま現代の店舗に入れ替えています。実は落書きも多いのですが、それが妙に違和感なく溶け込んでいるように感じました。モノクロで撮影するとなおさらそう思えます。

  • 落書きにも味わいがある

撮影当日は天気も良く青空が広がっていまいた。モノクロで撮影すると空の青さはわかりませんが、建物の壁面が明るく写されており、そのコントラストから晴天であることが感じられるでしょう。

  • モノクロながら晴天を感じさせる1枚

こちらは北欧の大手家具メーカー、IKEAの展示。広いイベントスペースの中央には木材を使ったテーブルを置き、思い思いに時間を過ごすことができます。

  • 日本でもおなじみ、IKEAの展示

ここでは来場者たちが自分でできる小さなことの積み重ねで、接続可能性のある未来を作り上げるというコーナーもありました。「日常の小さなアクション」や「サステナブルな未来のためにやりたいこと」などを用意された紙に書き、ボードに貼り付けて共有し合います。

  • 「何かをしよう。すべてを変えよう」と題したエリアで思い思いの行動を書いてシェアする

このように展示を見るだけではなく、来場者と一緒に作り上げていくイベントも多くあります。

  • 未来を思って自分も書いてみた

ミラノデザインウィークはミラノの街中各地で様々なイベントが行われているので、疲れたら付近のカフェで休んだり昼食を取るのも自由です。2025年は、4月7日から13日までの1週間。毎日焦らず、お昼もゆっくりとランチをしながら取材を続けます。

  • ランチはサンドイッチやピザ

ちなみにコーヒーはエスプレッソが基本。イタリア人はエスプレッソが好きです。

  • イタリア人はエスプレッソばかり飲むらしい

夜はバーでも昼間はどこでもコーヒーやクロワッサンなどを提供。スタバなどのカフェに入るより、このようなお店に立ち寄ってカウンターでコーヒーを軽く飲んでいく人がとても多いですね。

  • 立ち寄ったお店を撮影

渋い店主がいたので撮影したいと声をかけると、いきなり陽気なポーズ。これもイタリア人気質なのかもしれません。

  • モノクロでの人物撮影、店主は陽気だった

こちらはJTのPloom。巨大なインスタレーションなどを行っていました。このようにミラノデザインウィークでは様々な企業やデザイナー、団体などが自由に展示を行っています。

  • 日本企業の出展も多い

ミラノ市内を走るトラムは最新型だけではなく、レトロな旧型車も多数走っています。モノクロ撮影するなら断然こちらの車両でしょう。

  • 古いトラムの車両はモノクロ撮影向きだ

縦写真も撮影。Xiaomi 15は縦方向でも持ちやすく、被写体に合わせて好きな構図で撮影しやすいと思います。

  • 縦向きでの撮影

夜の風景もモノクロで撮ると、暗所と光のコントラストが映える絵として残せます。

  • 夜景こそモノクロで撮りたい

ミラノ滞在中にモノクロ撮影を数多く撮影してみましたが、自分の目で見た街中の光景が全く違う印象で記録され、これはこれでいい思い出になると感じられます。Xiaomi 15を使ったモノクロ撮影の楽しさにハマってしまった今回のミラノ滞在でした。

  • モノクロ撮影にハマってしまう