春とえば進学・進級の季節。中学生や高校生が通学定期券を新規購入/更新する手続きのために、駅窓口に行列する季節ですね。手に入れたばかりのiPhoneを通学定期券代わりに使いたい...はい、iPhone/Apple Payで利用できる3種の交通系ICカード(モバイルSuica/PASMO/ICOCA)に対応する駅であれば、通学定期券の購入/継続手続きから支払いまで、中高生でもiPhone 1台で完結できるようになりました。

2023年3月以降、モバイルPASMOとモバイルSuicaは中校生の通学定期券に対応しました。必要事項の入力と証明書類画像のアップロードはアプリから実行でき、代金の支払いも各種クレジットカードやプリペイドカードを利用できます。連絡定期券も発行できるため、JR東日本と私鉄の路線をまたぐ定期もエクスプレスカード(生体認証なしに改札機へかざすだけで決済できる設定)で対応できます。

2024年3月以降は、保護者のクレジットカードによる代理決済に対応しています。クレジットカードの名義人である保護者が直接クレジットカード番号を入力する必要があるものの、カード番号がアプリ内に保存されることはありません(ワンタイムクレカ決済)。

さらに、モバイルSuica/PASMOで通学定期券を新規購入する場合の利用開始希望日は、最短2日後を指定できます。希望日より前に購入を承認されることもあるため、最短で当日から通学定期券として利用することも可能となっています。

そして2025年3月からは、モバイルICOCAも中高生の通学定期券利用に対応しました。保護者等による代理決済など運用ルールはモバイルSuica/PASMOに準じているため、近畿圏の中高生もiPhone 1台で通学できるようになりました。

ただし、13歳未満利用不可というApple Payの運用ルールにより、モバイルSuica/PASMO/ICOCAも13歳未満の通学定期券発行に対応していません。中学1年生は誕生日を迎えるまで利用できないことになるので、注意しましょう。

  • 中高生でもiPhoneに通学定期を入れられる?