通常、日本語話者が使用するiPhoneでは、原則すべてのアプリは日本語で表示されます。それはiPhoneの利用開始直後に選択した言語が日本語で、アプリが日本語に対応(日本語データを保有)しているからですが、設定次第で他の言語を表示することも可能です。

iOSでは、システムが使用する言語は、「設定」→「一般」→「言語と地域」画面で設定します。もっとも上に表示された言語が最優先言語として扱われ、アプリが対応しない場合には2番目、それも対応しない場合には3番目...と順に処理されていきます。

たとえば、英語と日本語と中国語の3か国語に対応するアプリがあるとき、システム設定の最優先言語が日本語の場合、そのアプリは日本語で表示されます。最優先言語を英語に変更すれば英語で、中国語に変更すれば中国語で表示されるというしくみです。iOSに標準装備のアプリは多様な言語に対応しているから、最優先言語を変更するだけでいろいろな言語に切り替えられるのです。

システム設定に従わず、アプリ別に表示言語を変えることも可能です。たとえば、自分の株式投資はおもに米国が対象だから株価アプリは英語で表示したいという場合、「設定」→「アプリ」→「株価」画面にある優先する言語欄で、候補の言語に「英語」を選択しましょう。次回株価アプリを起動したときから、表示に使われる言語は英語に変更されるはずです。

ただし、サードパーティー製アプリは必ずしも複数の言語に対応しているわけではなく、設定画面に優先する言語欄が存在しないアプリも珍しくありません。「言語と地域」画面で選択した言語のデータが収録されていない場合には、選択の余地なしにそのアプリがサポートする言語で表示されることになります。

  • アプリによっては、システム設定とは異なる言語を表示に使うこともできます