ASUS JAPANは2月4日、都内にて新製品発表会を開催し、重さ1kg以下のCopilot+ PC「ZenBook SORA」をはじめ、2月以降、国内市場に投入する新製品の発表を行いました。注目のZenBook SORAについては既にレビューをお送りしているので、今回は発表会の模様についてレポートをお送りいたします。

AI PC市場は成長市場。2025年も更なる成長を見込む

発表会では最初に、ASUS JAPANのDavid Chu氏から、ASUSのこれまでのAI PCへの取り組みや、今後の展望について語られました。

AI PCへの取り組みについては「2024年、いち早くCopilit+PCに取り組みを行い、AIの民主化を大きく前進させた」とし「2025年、ASUSのノートPC製品のうち、30%以上がCopilot+PCになると見込んでいる」と、更なるラインナップの拡充の予定を明言しました。

  • AI PCに手応えを感じているとアピールするASUS JAPANのDavid氏

続いてASUS JAPANのLeon Chen氏が登壇し、新製品である「ZenBook SORA」と日本市場への具体的な取り組み事項について発表がありました。

「ZenBook SORAはアジア市場の中でも、日本市場のユーザー需要を徹底的に調査、研究を行い、そして製品に反映しました。」とし、具体的には「軽さと薄さ、駆動時間の3つを日本市場を意識して製品開発を行った」とのこと。

意識した3つのポイントについては、「通勤時間の平均は1時間42分。さらにACアダプタなど周辺機器なども持ち運ぶとなると重量が増えるうえ、重量だけでなくカバンも分厚くなってしまう。バッテリー稼動時間もカフェやコワーキングスペースでの利用が増えているが、必ずしも電源が利用できるとは限らず、駆動時間に対して不安を感じながら利用しているユーザーが多いと分かった。そこで薄く軽くても頑丈で、そしてバッテリーも長持ちする製品が日本市場ではニーズが高いと考えて、今回の新製品を開発した。」と語りました。

  • 日本市場に求められるPCについて語るASUS JAPANのLeon氏

  • 通勤・通学時間の平均は1時間42分と、見える数字にされると意外と長い

  • 今回、製品開発の際に注力したのは「軽さ」「薄さ」「駆動時間」の3つ

また、ASUS JAPANの熊谷歩美氏からはZenBook SORAのネーミングの由来や、製品仕様におけるアピールポイントについて語られました。

すでに気付いている人もいると思いますが、ZenBook SORAは本イベントに先立ち、1月に米バルセロナで開催されたCES 2025に合わせ開催された同社のオンラインイベントで発表された「ZenBook A14」の日本市場向けモデルです。

あえて日本市場向けに名称を変更したのは同社の日本市場への意気込みであると同時に、「SORAという名称は日本の「空」が由来。空のような持ち心地を実現する軽量設計を実現した。日本語には空を表す言葉が数多くあり、十人十色、多くのユーザーに身近なデバイスとして親しみを持って使ってもらいたい」とのこと。

製品仕様については「最軽量モデルでも48Whのバッテリーを搭載し、約899gと軽さを実現した。カラーも通勤通学時のファッションに合わせやすいようニュートラルなカラーを採用し、手触りや堅牢性にもこだわったハイテクセラミック素材の「セラルミナ」を採用した。」とし、これまで語られた製品設計やネーミングに沿うよう、実仕様でも多くの挑戦的な試みを行っていることをアピールしていました。

  • ZenBook SORAを傍らに、SORAのネーミングや強みを話すASUS JAPANの熊谷氏

AI PCの普及にはWindowsに加えてQualcommも意欲的

また、今回の発表会にはゲストとして日本マイクロソフトの小澤 拓史氏、クアルコムの泉 宏志氏も登壇し、両社のAI PCへの取り組みについても語られました。

小澤氏からはZenBook SORAを始めとするCopilot+PCで利用できるAI機能のデモンストレーションに加え「2024年はCopilot+PCの発売年、いわばCopilot+PC元年とすれば、2025年は躍進の年になると考えている。2025年10月にはWindows 10のサポート終了もあり、ここで多くのお客様にCopilot+ PCのような新しいデバイスを使ってもらえるよう準備を進めている。Windowsで利用できるAI機能も順次追加を予定している。」と、これからAI PCが飛躍的にユーザーに浸透していく展望について語られました。

  • AI機能の追加、向上でCopilot+PCの更なる普及を見込むと語る日本マイクロソフトの小澤氏

泉氏は「Copilot+PCの登場時、要件を満たせるチップセットを提供できたのはQualcommのSnapdragonだけ。バッテリー持ちはもちろんのこと、バッテリー駆動時でもパフォーマンス低下が起きづらいなど、長年スマートフォンで培ってきた技術がCopilot+CPでも活き、ユーザー体験を向上させていると自負している。Windows on ARMの互換性もマイクロソフトやソフトウェアベンダーと協力して改善しつつあり、さらにハードウェアベンダーとも協力して今後ドライバー提供が始まる予定がある」と、Copilot+PCの心臓たるCPUの提供メーカーとしての強みがアピールされました。

  • Snapdragon XシリーズがCopilot+PCやモバイルPCで優位であることを語るクアルコムの泉氏

現役大学生からも「かわいい」「使いやすい」と高評価

スペシャルゲストとして現役の大学生であり、YouTube等でインフルエンサーとして活躍するJane ぜうん氏からは、大学生目線での生のZenBook SORAの評価を聞くことができました。

「通学に使っている肩掛けのバッグに入れて持ち歩いても疲れないのがすごくいい。大学のキャンパスだけでなく、授業のない時間にカフェなどでノートPCを使う機会も多いのでバッテリーが切れる心配なく使えるのも便利。本体カラーも流行りの「ラテカラー」でかわいいし、ファッションとかオシャレに合わせやすいのも気に入っている。AIの利用もサブスクに加入せず利用できるのも、すごくコスパがいい。」と、使用感については大満足の様子でした。

  • ZenBook SORAの見た目や使用感について、現役大学生のJane ぜうん氏も大満足の様子

最大で2万円還元、発売記念キャンペーンも実施

イベントの最後に、ZenBook SORAの発売を記念した「ASUS Zenbook SORAで軽やかに春をスタート!」キャンペーンの実施についても発表がありました。ASUS Zenbook SORA UX3407シリーズを購入、応募をするともれなく10,000円分のデジタルギフトが必ずもらえ、さらに学生であればもう10,000円分のデジタルギフトがもらえます。

ZenBook SORAの販売価格も179,800円からと、Copilot+PCの中ではかなりお買得な設定ですので、キャンペーンも含めると、最新のAI機能を利用できるノートPCへの買い替えチャンスではないでしょうか。

  • おトクな発売記念キャンペーンも実施される。

  • 発表会会場に併設されたタッチ&トライコーナーでは、多くの参加者から重量や手触りに感動する声が聞こえた

  • 2色展開だが、どちらも今までにないカラーだ

  • ボトムカバーを外し基板の確認も行えた。かなりの高集積であることがわかる。