ゲオホールディングスは1月30日、小学1~6年生の子どもを持つ20~50代の男女551人を対象に1月9日〜1月10日に実施した「子どものスマホ利用実態調査」の結果を発表した。小学生のスマホ所有率が上昇しており、親の63.7%が子どもに中古スマホを使用させた経験があることが明らかになった。
各種調査では、小学生のスマホ所有率は年々上昇し、学生並みの所有率に近づいている。背景には、GIGAスクール構想によるICT教育の普及やSNS利用の低年齢化、言葉の検索や宿題の調査などへの活用などがあり、スマホリテラシーの向上も要因と考えられるという。今後、スマホの所有が当たり前になり、端末の選び方や購入方法が多様化する一方で、子どものスマホ料金が家計負担につながる可能性も指摘されている。そういった状況を受けて、今回の調査は実施された。
小学生のスマホの平均月額料金は、「1,000~2,000円未満(24.7%)」が最も多く、「2,000~3,000円未満(20.9%)」が続き、半数以上が3,000円未満の低料金で利用していることが判明した。
端末は「AQUOS(13.4%)」の利用率が最も高く、Android全体の利用率は6割近くに達し、iPhoneよりも多い結果となった。キャリアは「docomo(21.6%)」が最多で、「SoftBank(15.4%)」「au(15.1%)」を合わせると3大キャリアの利用率は52.1%となり、格安SIMの利用率とほぼ同等であった。
端末選びの理由としては「価格が安い(53.9%)」「最低限の機能で十分(34.7%)」が多く、キャリア選びでは「サービス内容・プランが良い(48.2%)」「価格が適正(42.2%)」「親と同じ(42.2%)」が主な要因だった。これらの結果から、価格とサービスのバランスが重視されていることがわかる。
子どものスマホを価格と質のバランスで選ぶ家庭が多い中、8割以上が「いまよりも子どものスマホ利用をお得にしたい」と考えていることがわかった。子どもに中古スマホを使用させた親は63.7%に上り、その理由として「最低限の機能で十分(59.3%)」「価格が安い(45.3%)」が挙がった。子どものスマホ料金を抑えるため、シンプルな機能性と手頃な価格の中古スマホへの関心が高まっていることが読み取れる。
冒頭に紹介したグラフのとおり、子どもに中古スマホを使用させたことがあるという人は全体の63.7%。子どもに中古スマホを使わせたことがないという人は34.1%だったが、そのうちの64.4%が「子ども用に中古スマホを選択・購入したくない」と回答しており、たんに機会がなかったというだけでなく、子どもに中古スマホを使わせることに抵抗を感じる人が少なくないようだ。具体的な理由としては「セキュリティー面の不安(40.5%)」が最多で、「衛生面や質の不安(34.7%)」が続いた。機能面よりも、子どもに使用させる上でセキュリティー面や衛生面に不安が大きいといえる。