Dynabookは1月21日、KDDIとの協業により、au回線を利用した法人向けMVNOサービス「dynabook eSIM Startin’」を開始したことを発表した。あわせて、同サービスの対応モデルとして、eSIMに対応した5G/LTE通信モジュールを内蔵した「dynabook X83/LY」の受注を開始した。

  • au回線を利用した法人向けMVNO「dynabook eSIM Startin’」を開始。対応ノートPC「dynabook X83/LY」も受注開始

    au回線を利用した法人向けMVNO「dynabook eSIM Startin’」を開始。対応ノートPC「dynabook X83/LY」も受注開始

「dynabook eSIM Startin’」は、eSIM対応モバイルノートPCにau回線を利用したデータ通信4年間無制限の利用権を付属したサービス。

追加費用や速度制限なしで5G/LTE対応の通信を利用可能で、モバイルWi-Fiルーターを持ち運ぶ必要がなく、インターネット回線やWi-Fiの有無を気にすることなく業務に取り組める環境を実現する。

IT管理者は、SIMカードやモバイルWi-Fiルーターの手配が不要で管理対象がPCのみとなり、管理の効率化やセキュリティリスクを軽減することが可能。au回線の4年間利用権をPCとセットで一括経費計上できるため、PCと通信環境を別々に手配・購入した場合と比較して費用を大幅に抑えられる。

さらに、クラウド利用やAutopilot展開を促進し、位置情報管理や事前不調検知が可能な「PCアセットモニタリングサービス」との併用で運用効率を向上させるほか、オンライン申請やアプリによる簡単な設定で通信開通に伴う手間とストレスを軽減できるとしている。なお、同サービスは、KDDIの新サービス「ConnectIN」のビジネスモデルを採用している。

また、「dynabook eSIM Startin’」対応モデルとして受注開始した「dynabook X83/LY」は、5G/LTE通信モジュールを内蔵した13.3型モバイルノートPC。自分でバッテリー交換できる「セルフ交換バッテリー」機構を搭載し、厚みは約17.9mm(最薄部)、重量は約963g(LTEモデル)または約966g(5Gモデル)という薄型・軽量・堅牢ボディを採用した。

  • セルフ交換バッテリー機構を搭載した13型ノートPC「dynabook X83/LY」

    セルフ交換バッテリー機構を搭載した13型ノートPC「dynabook X83/LY」

CPUを高いパフォーマンスで動かす「エンパワーテクノロジー」にも対応するほか、高度な冷却・放熱技術を搭載。長時間バッテリー駆動に加え、選べる充電モードでバッテリー寿命を延ばす工夫が施されている。また、Thunderbolt 4(USB4 Type-C)コネクタ×3などを備える。なお、対応機種は今後順次拡大予定とのことだ。

主な仕様は、本体サイズがW298.8×D212.0×H17.9~18.9mm。ディスプレイは13.3型、解像度は1,920×1,200ドット、TFTカラーLED液晶(ノングレア)。CPUはIntel Core i5-1350PまたはIntel Core i5-1340P、メモリはLPDDR5-4800対応(デュアルチャネル対応)、ストレージは256GB SSD(PCIe、NVMe対応) 、Webカメラは約200万画素(顔認証付き、デュアルマイク付)。

インタフェースはHDMI出力×1、LAN(RJ45)×1、Thunderbolt 4×3(PD対応、外部ディスプレイ出力対応)、USB3.2 Gen1 Type-A×2、マイク入力/ヘッドホン出力端子×1。OSはWindows 11 Pro 64bit。