AI機能は「自律」「アプリ間の連携」「パーソナライズ」で強化
そしてもっとも力を入れているのがAI機能。今回の「Galaxy S25」シリーズでは、「人のように提案・実行するAIエージェント」「統合されたAIプラットフォーム」「あなたに合わせて提案してくれるAI・実行してくれるAI」という点を訴求している。
「人のように提案・実行する」というのはありきたりなAIのように質問に答えるというだけでなく、自律的に実際の行動を提案してくれるというもの。ニーズを予測して実行可能なアクションを提案するほか、「かこって検索」の認識精度の向上、動画内のBGMや場所の検索などもできるようになっている。アプリ内の検索においても、「ギャラリー」アプリで自然な言葉での写真検索を行ったり、自然な文章のリクエストでスマホ設定画面を呼び出したりすることにも対応する。
AIプラットフォームの統合については、Geminiを使ったアプリ間のシームレスな連携が可能となっている。この機能はサイドボタンの長押しで呼び出せ、「ひいきのサッカーチームの試合スケジュールを調べてカレンダーに追加する」といった複数アプリの連携が必要なタスクを簡単にAIに実行させることができる。この機能はサムスン自身やGoogleが提供するアプリだけでなく、「Spotify」や「WhatsApp」なども対応するという。
「あなたに合わせて」というAIのパーソナライズについては、「NowBrief」というオンデバイスのツールが用意され、ユーザーの生活パターンや好みに合わせて、「起床時」「家を出るとき」「帰宅時」「就寝時」などのタイミングで適切な情報を表示させることができる。表示できる情報は、起床時であれば、睡眠状況やその日の予定、天候情報など。逆に就寝時であれば、1日のまとめ、翌日のスケジュールなどを確認するといったことができる。これらはユーザーがカスタマイズ可能だ。
このほかのAI機能としては、動画編集時に不要な音声を除去/トーンダウンする「オーディオ消しゴム」、バーチャルアパーチャーAIによる被写界深度を調整しての撮影といったことが可能。これまで搭載されていた生成AI編集機能も、より高いクオリティで、より直感的な操作にアップデートされている。
前モデルより薄く、軽量になった
外観では、厚みが「S25 Ultra」「S25」ともに0.4mmサイズダウン。重さもそれぞれ5g軽量化している。「S25 Ultra」では、筐体の縦のサイズは前モデルと同じ、横のサイズは前モデルより1mm短くなっていながら、ベゼルの薄型化で0.1インチディスプレイサイズが大きくなっている。
主な仕様
それぞれの主な仕様は下記のとおり。
共通
- OS:Android 15(One UI 7)
- CPU:Qualcomm Snapdragon 8 Elite for Galaxy
- 内蔵メモリ:12GB
- Wi-Fi:IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be
- Bluetooth:バージョン5.4
- 防水/防塵:IPX5、IPX8/IP6X
- 生体認証:指紋認証/顔認証
- その他の機能:おサイフケータイ対応、Qi対応、Sペン同梱
- インタフェース:USB Type-C
Galaxy S25 Ultra
- ストレージ:256GB/512GB/1TB
- ディスプレイ:約6.9インチ(3,120×1,440ピクセル)
- バッテリー容量:5,000mAh
- アウトカメラ:超広角約5,000万画素、広角約2億画素、望遠約5,000万画素(光学5倍)、望遠約1,000万画素(光学3倍)
- インカメラ:約1,200万画素
- サイズ/重さ:約H163×W78×D8.2mm、約218g
Galaxy S25
- ストレージ:256GB/512GB
- ディスプレイ:約6.2インチ(2,340×1,080ピクセル)
- バッテリー容量:4,000mAh
- アウトカメラ:超広角約1,200万画素、広角約5,000万画素、望遠約1,000万画素
- インカメラ:約1,200万画素
- サイズ/重さ:約H147×W71×D7.2mm、約168g