ダイキン工業(以下、ダイキン)といえば、タンクレス加湿機能を搭載したエアコン「うるさらX」シリーズをはじめ、多くのエアコン・空気清浄機をラインナップしています。
そんなダイキンが新ブランド「The Art Line(ジ・アートライン)」を立ち上げました。新ブランドの特徴はデザインバリエーションの幅広さ。なんとエアコンや加湿空気清浄機の前面パネルデザインを、57種類のデザインから選択できます。
The Art Lineが提供する3つのシリーズ57種類のデザイン
新ブランドであるThe Art Lineは、アートを選ぶようにエアコンや空気清浄機のデザインを選べるのがコンセプト。対応する製品はダイキンの薄型エアコンの「risora(リソラ)」SXシリーズとタワー型の加湿ストリーマ空気清浄機(70タイプ)「MCK705A」の2製品になります。
The Art Lineのデザインは「ブレンド(BLEND)」「ネイチャー(NATURE)」「アート(Art)」という3つのシリーズ、全57デザインで構成。シリーズによって異なる価格が設定されています。
「ブレンド」はインテリアに溶け込む色と質感を採用したデザインのシリーズ。モノトーンを基調とした8色のカラー展開と、布のような「ツイード」、金属風な「ヘアライン」、壁紙風の「漆喰」など5種類の質感を掛け合わせることで全40種類のデザインを揃えています。
エアコン本体はオープン価格のため、ブレンドの価格は選択するエアコンの能力によって異なります。4.0kWタイプならパネル+本体が市場想定価格約25万円前後。パネルのみの場合は38,500円です。ブレンドデザインの製品のお届け開始時期は3月中旬から。じつは、このブレンドシリーズのみ加湿空気清浄機には非対応でrisoraにのみ対応します。
リアルな質感の「ネイチャー」と個性的な「アート」
「ネイチャー」は自然由来の素材感を再現したデザイン。大理石やコンクリートといった3種類の石を再現した「ストーン」、3色の皮調「レザー」、3種類の木目を再現した「ウッド」の全9デザインがあります。
価格はrisoraの4.0kWタイプでパネル+本体が市場想定価格約26万円前後、パネルのみで49,500円。空気清浄機は99,000万円。商品お届け開始時期はrisoraが3月中旬、加湿空気清浄機が4月上旬になります。
3つのシリーズのなかで、とくに個性的なのが「アート」。こちらはイラストなどのアート作品や、日本の伝統工芸品である漆作品のようなデザインを採用しています。
和風デザインのほか、ポップなカラーリングのアートイラストを採用したデザインも4種類用意。4種のアートイラストは主に知的障害をもつアーティストの作品を世に送り出す「ヘラルボニー」と契約した作家によるものです。
アートシリーズの価格はrisoraの4.0kWタイプでパネル+本体が市場想定価格約27.5万円前後、パネルのみで66,000円。空気清浄機は12.1万円。商品お届け開始時期はいずれも25年春頃です。
デザイン性が高い従来ブランドとはどう棲み分ける?
ところで、ダイキンのrisoraブランドといえば、もともとデザイン性の高さで人気のエアコンです。
そもそもエアコンの前面パネルはほとんどが白色で、デザイン性の高いエアコンでもグレーか黒、赤をみかける程度。そんななか、risoraは従来から「木目調」や「ファブリック調」など標準で8色のカラーを展開しています。
さらに、risoraにはこれら標準デザインに加えてオーダーにてより幅広い塗装色が選べる「risora custom style」という選択肢もありました。
ダイキンによると、risoraは今後もこれらのデザインサービスを継続予定。今回The Art Lineが登場したことで、従来のデザインにはなかったアートイラストや工芸調などの多種多様なデザインが選択できるようになるということです。また、The Art Lineだけの「エアコンと加湿空気清浄機のデザインを統一できる」というメリットも見逃せません。
risoraはユーザーが手軽に前面パネルを交換可能。複数デザインのパネルを購入し、季節や気分にあわせてデザインを交換することもできます。ちなみに、加湿ストリーマ空気清浄機(70タイプ)はパネル固定なので自宅でのデザイン変更には対応していません。
The Art Lineはダイキンによる「実物のパネルデザインを手に取り、実物の色味や質感を知ってから購入してほしい」との理由により、当分はダイキンのショールーム「ダイキンソリューションプラザ フーハ東京」「ダイキンソリューションプラザ フーハ大阪」のいずれかの店舗のみ購入可能。他にはない魅力的なデザインも多いだけに、今後はネットなどでも購入可能になることを期待したいところです。