楽天グループのICT事業会社である楽天コミュニケーションズは1月15日、楽天モバイルの通信網を活用した法人向け「モバイルデータ通信サービス」において、新たなeSIM発行手段である「eSIMプラン予約」機能を追加した。
新たに追加された「eSIMプラン予約」機能は、事前に料金プランと紐づけたeSIM開通用のID/PASSを発行し、データ通信を利用するエンドユーザーに直接プロファイルを受け渡す仕組みを提供する。
エンドユーザーが専用のWebサイトでID/PASSを入力し、eSIMを開通するまでMVNO側で仕入れ料金や維持コストが発生しない。このため、在庫リスクを軽減しながら販売チャネルの拡大が期待されている。
例えば、MVNOがeSIM開通用ID/PASSをプリペイドカード形式で提供することで、ホテルのフロントやコンビニエンスストアなど、幅広い販売拠点に設置可能。特に、訪日外国人が日本滞在中に手軽にデータ通信を利用できる手段としての活用が想定されている。
さらに、eSIMプロファイルの受け渡し手段として「メール配信」機能をアップグレードし、一括メール配信機能、送信元アドレスや文面のカスタマイズ機能、管理コンソールポータル上での送信履歴確認機能を追加。
また、訪日外国人向けに専用サイトの英語表示機能も新たに導入した。今後は、中国語や韓国語にも対応する予定で、さらなる利用促進を目指す。
なお、「モバイルデータ通信サービス」の料金は月額280円〜(税別)。