B850/B840搭載マザーが各社から新発売

AMDより、Ryzen 9000シリーズに対応する新型チップセット「B850」「B840」が登場、搭載するマザーボードが各社より一斉に発売された。B850/B840は、すでに市場に投入されている「X870E」「X870」の下位モデル。全体的に価格帯が下がっており、コスパを重視したい場合には、良い選択肢になるだろう。

X870E/X870とB850/B840の大きな違いは、グラフィックスのPCI Expressが5.0→4.0になることと、USB 4.0が標準→オプションとなること。一方、B850とB840の間には、CPUのオーバークロック(対応/非対応)、NVMeのPCI Express(5.0/4.0)といった違いがあり、用途や予算に応じて選べば良いだろう。

今回、発売されたのはASUS、GIGABYTE、ASRock、MSIの各モデル。ATXのマザーボードが多いが、microATXやMini-ITXもラインナップ、さらにはホワイトモデルなども用意されており、バリエーションは豊富だ。価格は以下の通りで、2万円前後から入手できる。

B850モデル
メーカー 製品名 サイズ 価格
ASUS ROG Strix B850-F Gaming WIFI ATX 56000円前後
ASUS ROG Strix B850-A Gaming WIFI ATX 51000円前後
ASUS ROG Strix B850-I Gaming WIFI Mini-ITX 60000円前後
ASUS TUF Gaming B850-PLUS WIFI ATX 46000円前後
ASUS TUF Gaming B850M-PLUS WIFI microATX 45000円前後
GIGABYTE B850 Aorus Elite WIFI7 ICE ATX 40000円前後
GIGABYTE B850 Aorus Elite WIFI7 ATX 34000円前後
GIGABYTE B850 Eagle WIFI6E ATX 30000円前後
GIGABYTE B850M Aorus Elite WIFI6E ICE microATX 37000円前後
GIGABYTE B850M DS3H microATX 22000円前後
GIGABYTE B850M D3HP microATX 19980円(パソコン工房)
GIGABYTE B850I Aorus PRO Mini-ITX 46000円前後
ASRock B850 Steel Legend WiFi ATX 45000円前後
ASRock B850 LiveMixer WiFi ATX 43000円前後
ASRock B850 Pro RS WiFi ATX 41000円前後
MSI B850 Gaming Plus WIFI ATX 41000円前後
MSI PRO B850-P WIFI ATX 39000円前後
B840モデル
メーカー 製品名 サイズ 価格
ASUS Prime B840-PLUS WIFI-CSM ATX 40000円前後
ASUS Prime B840M-A WIFI-CSM microATX 35000円前後
MSI B840 Gaming Plus WIFI ATX 33000円前後
MSI PRO B840-P WIFI ATX 30000円前後

ASUSは、ROGモデルを3種類投入。「ROG Strix B850-A Gaming WIFI」は、基板やヒートシンクがホワイトで統一されたモデルで、「ROG Strix B850-I Gaming WIFI」は、Mini-ITXながら拡張性にも優れている。一方TUFブランドからは、microATXのモデルも登場しており、こちらも人気モデルとなりそうだ。

  • ASUSの「ROG Strix B850-A Gaming WIFI」。ROGブランドのホワイトモデルだ

    ASUSの「ROG Strix B850-A Gaming WIFI」。ROGブランドのホワイトモデルだ

  • 「ROG Strix B850-I Gaming WIFI」。今回の新製品の中では最高値の製品となる

GIGABYTEからは、買いやすい低価格モデルから高性能なゲーミングモデルまで、7種類が登場。中でも「B850M Aorus Elite WIFI6E ICE」は、microATXのホワイトモデルということで、貴重な選択肢になるだろう。また「B850M DS3H」や「B850M D3HP」はシンプルながら安価で、コストを最重視する場合に良さそう。

  • GIGABYTEの「B850M Aorus Elite WIFI6E ICE」。microATXながら白くて高機能

  • 「B850M DS3H」。B850ならば、価格重視で安価なモデルを選ぶのもアリだ

ASRockは、定番シリーズから「B850 Steel Legend WiFi」が登場。ホワイト仕様であるのも嬉しいところだ。一方、配信向けには「B850 LiveMixer WiFi」を用意する。従来世代(B650)のLiveMixerは派手さも話題になったが、今回のB850版はスタンダードなデザインを採用。ただ最大23のUSBポートという特徴は従来同様だ。

  • ASRockの「B850 Steel Legend WiFi」。定番のSteel Legendがホワイトで登場

  • 「B850 LiveMixer WiFi」。仕様としてはSteel Legendモデルにかなり近い

小さくて使いやすいフルモジュラー電源

FSPの「Vita GM」は、ATX 3.1/PCIe 5.1に対応する80 PLUS Gold電源だ。ケーブルはフルモジュラー仕様。奥行きは140mmとコンパクトで、小型ケースでも使いやすいだろう。耐久性と静音性を備えた油圧ベアリング(HYB)ファンを採用。容量は850Wと1000Wをラインナップし、価格はそれぞれ、25,000円前後と26,500円前後だ。

  • FSPの「Vita GM」。105℃対応の日本メーカー製コンデンサなども採用した

  • 12V-2x6コネクタを搭載。取り回しが容易なフラットケーブルが付属する

GIGABYTEのケース/電源が取り扱い開始

GIGABYTEから、PCケース2種類が新発売。「C301 Glass White V2」は、ホワイト仕様のミドルタワーケースだ。サイドは強化ガラスで、12cmのARGBファンが4個付属しながら、価格は14,500円前後と安い。また「C102 Glass」は、強化ガラスのサイドパネルを採用したmicroATXケース。価格は7,500円前後だ。

  • GIGABYTEの「C301 Glass White V2」。マザーボードはE-ATXまで対応する

  • 「C102 Glass」は強化ガラスを採用しながら安価。12cmファン×2が付属する

また電源ユニットも2種類登場。「GP-UD850GM PG5(Ver2.0)」と「GP-UD750GM PG5」は、フルモジュラー仕様の80 PLUS Gold電源で、価格はそれぞれ、19,250円前後と15,500円前後だ。

GIGABYTEはこれに合わせ、「電源ユニット&ケース一斉発売!日本上陸記念キャンペーン」を実施。4月13日までの期間中に、今回発売された新製品を含めた同社製品を3点購入すれば申し込みできるもので、1万円分のQUOカードがもらえるという。4点以上ならさらに特典もあり、詳細は以下のサイトを参照して欲しい。

・キャンペーンサイト
https://www.aorus.com/ja-jp/explore/events/casepsu-event

  • 電源ユニット&ケース一斉発売!日本上陸記念キャンペーン

3面LEDストリップが目立つミドルタワー

be quiet!の「Light Base 600」は、同社初というピラーレスケースだ。目を引くのは、トップ、フロント、ボトムと繋がったARGB LEDストリップ。脚パーツの付け替えで、3種類のレイアウト(通常/倒立/横置き)が可能だ。カラーはブラックとホワイトで、価格はファン無しの「DX」が26,000円前後、ARGBファン付きの「LX」が32,000円前後。

  • be quiet!の「Light Base 600 DX」。ファンは無いので、自由に選べる

  • 「Light Base 600 LX」には、「Light Wings LX PWM」ファンが4つ付属する