◆Metro Exodus PC:Enhanced Edition(グラフ80~86)
Metro Exodus PC:Enhanced Edition
4A Games
https://www.metrothegame.com/
結果(グラフ80~82)を見ると、一応2Kでは僅かながら(154fps→157fps)効果があることが見て取れる。ただ2.5Kではその差は微妙だし、3K以上ではもう誤差の範囲といった感じである。これはフレームレート変動(グラフ83~86)からも明らかで、2Kはかなり1本の線に近いものの、Ryzen 7 9700Xとその他が僅かながら分離している。ところが2.5K以降はもう1本のちょっと太めの線といったあたりに収束していて、差があるとは言いにくい。とはいえ、2Kでは僅かながら性能差がある事が再確認出来たのは間違いない。
◆Shadow of the Tomb Raider(グラフ87~93)
Shadow of the Tomb Raider
SQUARE ENIX
https://tombraider.square-enix-games.com/en-us
ここでは再び性能差が出た。結果(グラフ87~89)を見ると、差が出ているのは2Kのみだが、3D V-Cacheの有無で40fps近い差が出ており、これの効果は明らかだ。逆に言えば、Ryzen 7 7800X3DとRyzen 7 9800X3Dの性能差は僅か(5fps)であり、つまりZen 4→Zen 5のアーキテクチャ変更より、3D V-Cacheの搭載の方が効くということになる。最大/最小フレームレートの方は2.5Kでもまだ多少差があるが、これはフレームレート変動の方で。そのフレームレート変動(グラフ90~93)、2Kはもう明確であり、70秒以降あたりからの大きくフレームレートが盛り上がる(≒描画負荷が軽くなる)シーンでRyzen 7 9700Xはあまりフレームレートが上がらない。また110秒以降の逆に負荷が高くなるシーンでは200fpsを切る辺りまで落ち込むのに対し、3D V-Cacheを搭載すると250fpsあたりを維持するなど、明確に性能差がある事が判る。ちなみに2.5Kでのグラフはほぼ1本の太い線だが、ところどころがたつきがあり、これが最小/最大フレームレートに反映されたものと考えて良いかと思う。
◆Tom Clancy's The Division 2(グラフ94~100)
Tom Clancy's The Division 2
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/division2/
まず結果(グラフ94~96)を見てみると、Ryzen 7 9800X3Dの性能が2Kで突出しているのは兎も角として、Ryzen 7 7800X3Dの性能が振るわない。Ryzen 7 7700Xと比較した時には僅かならが上回る性能を出していた訳で、つまり3D V-Cacheを搭載する事による性能向上より、Zen 4→Zen 5による性能向上が上回った結果であるが、それに3D V-Cacheを組み合わせると更に性能が跳ね上がるという事が示された格好だ。ちなみに最大フレームレートががちょっと爆発しているが、フレームレート変動を見る限りは、これは突発的な変動によるものであまり実際の性能には関係なさそうだ。
で、フレームレート変動(グラフ97~100)を見ると、2Kは実に判りやすい。Ryzen 7 9800X3Dは完全に他と異なるグラフになっている。そしてRyzen 7 7800X3DはボトムラインはRyzen 7 9700Xとあまり変わらないが、そこからのプラスアルファが無いという感じである。ちなみに先程の最大フレームレート、グラフ97では丸めてあるが冒頭のピークでは580fpsほど(Frame Time 1.72msec)なんてデータがあり、これが反映された格好である。また最大/最小フレームレートは2.5Kでもまだ暴れているが、グラフ48を見れば実際にフレームレートがまだ暴れている事が判る。これがそのまま反映されたもので、ただ均すとほぼ同等、という感じだ。
◆Watch Dogs:Legion(グラフ101~107)
Watch Dogs:Legion
Ubisoft
https://www.ubisoft.co.jp/wdlegion/
やはり3D V-Cacheが効きやすいゲームであるWatch Dogs:Legion。結果(グラフ101~103)を見ると明白で、Ryzen 7 9700XよりRyzen 7 7800X3Dの方が高いフレームレートを出している。それよりも高いのがRyzen 7 9800X3Dというあたり、Ryzen 7 9800X3Dの優位性は明白である。流石に差が出るのは2.5Kあたりまでで、3K以降はほぼ収束するのは致し方ないところ。ただ最大/最小フレームレートを見ると、多少のブレが3K/4Kでもある事を示している。
ということでフレームレート変動(グラフ104~107)を見ると、2Kはもう完全に3本のグラフが分離している。2.5KだとRyzen 7 7800X3D/9800X3Dのグラフがだいぶ接近し、重なっている部分(50~60秒付近)もあるが、その前後は分離していたりするので、まだ性能差は歴然だしRyzen 7 9700Xとの差も明白である。3Kだとかなり重なるが、10~20秒とか70~80秒付近はまだ差が見られる。それも収束するのが4Kというあたりで、結構性能が明確に出ることが判る。