まるでカメラのズームレンズのように伸縮してサイズが変えられる異色のスーツケースが登場しました。ボタン操作でサイズが3段階に切り替わり、機内持ち込みのサイズからその2倍近い大容量にまで変身。お土産の購入や買い物などで意図せず荷物が増えた場合でも、サッと広げて収納できます。自宅の押し入れにしまう時も、最小サイズにすれば最小限のスペースで済むのも好印象でした。

  • 3段階にサイズが変えられるギミックを備える異色のスーツケース「VELO Hyper Edition」が登場。容量が増やせることはもちろん、荷物が少ない旅行や出張の往路や自宅での保管時に最小の状態にできるのが魅力

機内持ち込みサイズから大容量サイズにワンタッチで変身

クラウドファンディングサイトのCAMPFIREでプロジェクトが始まったのが、“変幻自在”とうたう伸縮型スーツケース「VELO Hyper Edition」。一見すると、よくあるポリカーボネート製スーツケースですが、内部に2本のスチール製の伸縮バーが内蔵され、高さを変えることで40/56/72リットルの3段階にサイズ変更できる仕組みを備えています。マチを設けて厚みが変えられるスーツケースは一般的ですが、それと比べて容量の変化が大きいのが特徴。最小の状態ならば3辺の合計が113.5㎝に収まり、多くのエアラインで機内持ち込みに対応します。

  • 最小の状態。外装サイズは27×39.5×47cmとなり、多くのエアラインで機内持ち込みに対応する

  • 真ん中の状態。外装サイズは27×39.5×60cmとなる

  • 最大の状態。外装サイズは27×39.5×72cm。かなり長くなり、容量は最小の状態の8割増しになる

  • 最小の状態(40リットル)

  • 真ん中の状態(56リットル、最小の4割増し)

  • 最大の状態(72リットル、最小の8割増し)

  • 最大の状態にすれば、PC用のフルキーボードなどの長物もラクラク収納できる。GeForce RTX 4090搭載グラフィックスカードのようなデカい箱もラクラク収まり、自作PCパーツの買い出しにも最適!

スーツケースの大きさを変えるには、ボタンを押すとポップアップするハンドルの奥にあるボタンを押しながらハンドルを上下に引っ張るだけ。規定のサイズまで伸ばすとカチッと固定されます。最小の状態では40リットルですが、真ん中の状態にすると56リットル(最小の4割増し)になり、容量にかなり余裕が生まれます。最大にすれば72リットル(最小の8割増し)になり、見るからに容量アップ。長い荷物も余裕で収められます。

  • ハンドルはツライチで収納されているが、ハンドル部分のボタンを押すとポップアップで飛び出す

  • ハンドル格納部の下にあるボタンを押しながらハンドルを上げると、スーツケースの大きさが変えられる仕組み

可動式ということで、スーツケース全体の剛性や可動部の耐久性が気になるところ。さすがに一般的なスーツケースと比べれば弱いのは間違いありませんが、可動機構はしっかりした2本のスチール製伸縮ポールで作られており、ファスナーをしっかり閉じれば最大の状態にしてもグラつく印象はありませんでした。荷物を詰めてアスファルト舗装の道をガラガラと引っ張ってみましたが、不安定になったりグラグラすることもなく移動できました。

伸縮機構は上部が大きく、下半分にフタをするような構造になっているので、雨に降られても内部に水が入りにくい構造になっています。伸縮式のハンドルは格納すれば完全にフラットになるのは好印象ですが、左右いっぱいの幅があるのでちょっと使いづらさを感じるかもしれません。

  • ファスナーの構造を工夫しており、ロックをかけた状態でもスーツケースのサイズを変えられる

本体サイズが可変できるメリットは、出張や旅行などで荷物が増える時だけではありません。自宅で使わないときは、最小の状態にすれば最小限のスペースで保管できるのはやはり便利です。

一般販売予定価格は53,800円ですが、CAMPFIREでは早期割引価格で購入でき、現在は37,980円で入手できます。家族旅行や単身での出張に備えたいがサイズの異なるスーツケースをいくつも用意できない人、出張や旅行で土産を買うのが楽しみな人に響くユニークなプロダクトだと感じます。