ASUSは6月2日、開催予定のCOMPUTEX 2024に先駆けて台湾の本社にメディア関係者を集めており、その中でハンドヘルド型ゲーミングPC「ASUS ROG Ally X」を発表した。グローバルでは同日予約が始まっており、価格は799ドル。日本でも取り扱いが決定しており、今年夏以降のアナウンスを予定しているという。
本体両サイドに操作部を搭載し、単体で快適なゲームプレイを行えるというハンドヘルド型ゲーミングPC製品。前モデルと共通してAMD Ryzen Z1 Extremeを搭載している一方(Ryzen Z1無印モデルはなくなる)、バッテリーを大幅に増強して連続駆動時間を延長した点が特徴。2倍の80Whバッテリーを内蔵したことで本体は若干厚みを増しており、その厚みを利用してグリップ感を高めたとしている。
内部構造もブラッシュアップしており、マザーボードの形状を最適化したことでクーラーも刷新。冷却性能を引き上げて動作時の温度を低下させたほか、うっかり押し間違えることが多いとフィードバックを受けて背面のマクロボタンを小型化させている。
そのほか、インタフェースもUSB-C端子を2つにして周辺機器との接続性も増強。メモリはLPDDR5X 7500MHz 24GBへとかなり増量されており、VRAMの占有でメインメモリがかなり心もとなくなっていた前モデルの不安を解消している。プリインストールされる独自ユーティリティは「Armory Crate SE 1.5」へと刷新。細かいところでは、前モデルではM.2 2230サイズのSSDしか搭載できなかったSSDを、一般的なサイズであるM.2 2280サイズに拡張した点もポイントだ。