シャープは、10月17日~20日に幕張メッセで開催される「CEATEC 2023」に出展。「カーボンニュートラル」など4つのゾーンを設け、同社のソリューションを提案していく。出展場所はアドバンストテクノロジーエリア ホール 8(ブース番号:A102)。CEATECのWebサイトではオンライン出展も行う。

  • CEATEC 2023のシャープブースのイメージ

カーボンニュートラルのゾーンでは、業界初をうたう次世代ユーザーインタフェース「Click Display」(クリック ディスプレイ)を参考出展。独自の透明フレキシブルセンサーシートによって“触れる”と“押す”を判別することで、誰にとっても使いやすく、操作性に優れたユニバーサルUIとアピール。実際に体験することもできるという。

  • 業界初をうたう次世代ユーザーインターフェース「Click Display」(クリック ディスプレイ)を参考出展

具体的には、静電容量と圧力を同時検知できる新開発の透明フレキシブルセンサーシートをディスプレイ上に設け、クリック感を振動でフィードバックするハプティクス素子と、押す部分を分かりやすく示す凹凸カバーを装備。これによって、接触と圧力の検知や表示と振動のフィードバック、凹凸構造の触感という複数の機能を実装した新しいUIデバイスを実現するもの。

用途や環境、使う人に合わせて必要な機能を最適に組み合わせ、年齢や性別、身体機能の状態によらず、あらゆるユーザーがスマートに利用できるUIを提供する。

ほかにも、液晶ディスプレイ技術を融合して開発した屋内光発電デバイス「LC-LH」(2022年発表)を搭載した試作機を参考出展。2023年度に予定している、液晶工場での量産開始に向けてデバイスの特徴や応用例を紹介する。

画面表示を消費電力0Wで保持できる電子ポスター「ePoster」(イーポスター)には、カラーモデルが登場。サイネージの省エネルギーやデジタル化(DX、デジタルトランスフォーメーション)を実現するePosterの表現力、薄型軽量性を体感できるようにする。

サスティナビリティのゾーンでは、再生プラスチックを使用したスマートフォン「AQUOS wish3」を紹介する。従来の「AQUOS wish2」(2022年発売)では本体の再生プラスチック材使用率が約35%だったが、AQUOS wish3ではこれを約60%まで引き上げているのが特徴だ。

ほかにも、2023年春に実施したAIoT家電による防災情報伝達の実証実験結果を紹介。NHK放送技術研究所と検討を進めている、新しい放送技術を活用した災害情報受信方法など、防災情報活用ソリューションも参考出展する。

デジタルヘルスケアのゾーンでは、転倒予防ソリューションを初めて参考出展。身体的負担の少ない方法でユーザーの身体機能と感覚機能を測定し、転倒リスクを約1分間で判定。計測体験および結果に応じた改善プログラムなどを紹介しする。睡眠環境ソリューションや、パーソナル栄養ソリューションなどの参考出展も行う。

独自技術のゾーンでは、生物の構造から着想を得て商品の性能改善を行う、“ネイチャーテクノロジー”の15年にわたる同社の取り組みを紹介。ここでは、フクロウの羽ばたきを参考に、心地よい自然の風を再現するヒーリングファン「はねやすめ」を初めて参考出展し、実際に体験できるという。技術領域の拡大をめざし、新たに生物の“動き”にも着目した運動模倣技術を初めて採用した商品「ネイチャープロダクト」のひとつと位置づけている。

出展内容の詳細は、シャープのWebサイトを参照のこと。