米Microsoftは9月21日(現地時間)、「ラップトップ」「ステージ」「スタジオ」の3つのモードを切り替えられる14.4型のハイブリッドモバイルPC「Surface Laptop Studio 2」を発表した。前モデルから演算能力が2倍以上に向上。ユーザーから有望が多かったというUSB-AポートとmicroSDカードスロットを追加した。日本でも公式ストアで予約受け付けが始まっており、価格は336,380円から。

Surface Laptop Studioは、ディスプレイが背面中央部で支えられており、手前にずらすように動かすと、ノートPCスタイル(ラップトップ)から、ゲームや動画鑑賞などに適したアングルの「ステージ」モード、ドロウイングやスケッチなどに適した「スタジオ」モードへと変形する。

すっきりとした外観は初代モデルからほとんど変わっていないが、CPUが「Intel Core i7-13700H」になり、NVIDIAのGeForce RTX 40シリーズのGPUを選択することも可能。21日に米ニューヨークで開催した特別イベントでは、Surface Laptop Studio 2とMacBook Pro(M2 Max、38コアGPU)でBlenderのレンダリング速度を比較するライブデモを行って、前モデルから2倍以上になった演算能力をアピールした。

  • Surface Laptop Studio 2のライブデモ

    MacBook Pro(M2 Max、38コアGPU)とBlenderのレンダリング速度を比較するライブデモ、Surface Laptop Studio 2が圧倒的に短い時間で完了

また、IntelのNPU(Neural Processing Unit)「Movidius 3700VC VPU」を搭載しており、「Windows Studio Effect」の自動フレーミング、アイコンタクト補正、背景ぼかしなど、機械学習を用いた機能が快適に動作する。昨年末に発売した「Surface Pro 9 with 5G」でもAIエンジンを活用するなど、AIがもたらす新たな体験がSurfaceシリーズの新たな強化ポイントになっている。

初代モデルはUSBポートがUSB-C(Thunderbolt 4)2つだったのに対して、USB-A 3.1とmicroSDXCカードリーダーが追加され、周辺機器やメディアを利用しやすくなった。

  • ディスプレイ:14.4インチPixelSense Flowタッチディスプレイ、2,400×1,600(200ppi)、最大120Hz、コントラスト比1,500:1
  • プロセッサ:第13世代Intel Core i7-13700H
  • グラフィックス:Iris Xe、NVIDIA GeForce RTX 4050/4060、NVIDIA RTX 2000 Ada
  • メモリ:16GB/32GB/64GB(LPDDR5x)
  • ストレージ:512GB/1TB SSD
  • カメラ:フルHDスタジオカメラ(Windows Hello 2.0対応)
  • ワイヤレス:Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3
  • ポート類:USB Type-C(Thunderbolt 4)×2、USB-A 3.1、microSDXCカードリーダー、Surface Connect、3.5mmヘッドフォン
  • そのほか:DolbyAtmos10対応のクアッドOmnisonicスピーカー、デュアルスタジオマイク、Surface Precision Hapticタッチパッド、Surface スリム ペン 2対応
  • バッテリー駆動時間:Intel Iris Xeグラフィックスモデル:通常のデバイス使用で最大19時間、NVIDIAグラフィックスモデル:最大18時間
  • サイズ(横×縦×高さ、重量):323×230×22mm、1.89kg(Intel Iris Xeグラフィックスモデル)/1.98kg(NVIDIAグラフィックスモデル)