今回は、イヤホン専門店のe☆イヤホン秋葉原店 本館におじゃまし、スポーツ系イヤホンの売れ筋を尋ねました。

近ごろは、スポーツ用という意識で絞る人は少なく、通勤や通学、仕事中にも使うといったオールマイティな使い道を想定して1台のイヤホンを使う人が多いそうです。そこで、そのなかでも特にスポーツに向いた機種のなかからランキングを作ってもらいました。

同店スタッフのつくちゃんさんは「最近は外の音を聞きながら運動ができるモデルを求める人が増えています。遮音性が高い人気モデルもありますが、全体の傾向としては、骨伝導を含めて耳をふさがないタイプをご案内することが多いですね」と言います。

  • e☆イヤホン秋葉原店 本館1階のイヤホン売り場

    e☆イヤホン秋葉原店 本館の1階。2階フロア長のつくちゃんさんに案内してもらった

そうした傾向を踏まえて「スポーツ系イヤホン選びの3カ条」を挙げてもらいました。要点を押さえたうえで、この夏のランキングトップ5を追っていきましょう。

<スポーツ系イヤホン選びの3カ条>

  • 何より大切なのは装着感。運動に集中できるフィット感を確かめたうえで、機能や音質を追求していこう。
  • 外音を聞くなら、骨伝導以外でも耳をふさがない選択肢が増えている。それぞれ試してベストを探そう。
  • バッテリーの長さを求めるなら、本体だけで7~8時間以上再生できるモデルがお勧め。

※本文と写真で掲載している価格は、取材した2023年1月11日14:00時点のe☆イヤホンWeb本店価格のものです。本店とは異なる場合があり、日々変動もしているので、参考程度に見てください。

第1位:耳をふさがない完全ワイヤレス「OpenFit」

一番人気となっていたのは、Shokzの完全ワイヤレスイヤホン「OpenFit」でした。耳の穴をふさがずに聴けるオープンイヤー方式を採用し、本体だけで7時間の連続再生が可能です。IP54等級の防水性能を備え、取材時の価格は22,390円でした。

「本体が結構軽い(8.3g±0.2g)ので、長時間付けていても疲れにくいのも魅力です。高音質で音楽を楽しみにながら周囲の音も自然に入ってきますし、外で運動したいという人によく売れています」

  • Shokz「OpenFit」

第2位:骨伝導を使ったコンパクトモデル「OpenRun Mini」

続く2位もShokzとなりますが、こちらは骨伝導技術を使ったモデルです。「OpenRun Mini」で、取材時の価格は16,090円。約8時間の連続再生が可能なIP67等級の防水対応モデルで、同価格で売られている「OpenRun」よりもネックバンドがひと回り小さいところが特徴です。

「頭の小さい方でも首の後ろにバンドが余らず、動いていてもずれにくいと評判です。運動だけでなく、家事をしながら子どもの声を聞くためにコレを選ぶという人も多いですね」

  • Shokz「OpenRun Mini」

  • 「OpenRun」(左)と並べて売られている

第3位:インナーイヤーとカナルが選べる完全ワイヤレス「Tune Flex」

3位は、JBLの完全ワイヤレスイヤホン「Tune Flex Ghost Edition」でした。ノイズキャンセリング機能オフで約8時間の連続再生が可能なIPX4等級の防水モデルで、外音を拾いやすいインナーイヤー型と遮音性が高いカナル型が選べる2way仕様となっています。取材時の価格は11,880円でした。

「イヤーチップを替えることでインナーイヤー型とカナル型が選べます。カナル型に圧迫感を感じてインナーイヤー型を探している方も少なからずいらっしゃいます。これならインナーイヤーでノイズキャンセリングを使うこともできるので、案内することが多いですね」

  • JBL「Tune Flex Ghost Edition」

第4位:遮音性とデザイン性で安定人気の「Studio Buds+」

4位には、Beats by Dr. Dreの完全ワイヤレスモデル「Studio Buds+」が入りました。ノイズキャンセリングオフでの連続再生時間は約9時間で、防水性能はIPX4等級となります。価格は21,800円でした。

「定番人気の『Studio Buds』の後継モデルで、ノイズキャンセリングの性能が高くなっています。圧迫感なく周囲の音を抑える感じですね。外音を取り込みたいニーズとはまた違う方向のトレンドです。スケルトンモデルは見た目的にも人気がありますね」

  • Beats by Dr. Dre「Studio Buds+」

第5位:ソニーの非骨伝導イヤホン「Float Run」

5位は、ソニーのオープンイヤー型イヤホン「Float Run」でした。耳をふさがずに固定する仕様で、連続再生時間は約10時間となります。IPX4等級の防水性能を備え、取材時の価格は15,290円でした。

「どんな音楽でもクリアに聴ける音質でいて音漏れも少ないと評判です。装着時の安定感も良いということで人気がありますね」

  • ソニー「Float Run」

はみ出し情報・・・入門機としてお勧めの5,000円アンダーモデル「SoundLiberty97」

トップ5以外の注目モデルもワンモアで尋ねました。つくちゃんさんがピックアップしたのは、TaoTronicsの完全ワイヤレスモデル「SoundLiberty97」。IPX8等級の防水性能を備え、約9時間の連続再生が可能です。取材時の価格は4,480円でした。

「筐体が小さくて使いやすく、IPX8で水にも強い。それでいて5,000円以下で買えるのが魅力ですね。サウンドも全体にバランスが良い作りなので、初めての完全ワイヤレスイヤホンにお勧めしやすい製品です」

  • TaoTronics「SoundLiberty97」